話題のギアや新モデルまで様々なクラブを徹底試打する企画「全力試打!ギア王」。今回試打するのは、タイガー・ウッズの使用モデルとして限定発売されたナイキ「VAPOR SPEED TW」(ヴェイパー スピード)。タイガー好みの形をしたドライバーの実力とは?

ヘッドはタイガー好みの「洋なし」型

タイガー・ウッズの調子がなかなか戻らなくて、やきもきしているゴルフファンも多いだろう。そのタイガーが使用していることで話題となっているのが、今回調査するナイキ「VAPOR SPEED TW」だ。ナイキから限定で発売されているがその実力とは?

画像: 実際にタイガー・ウッズが使用しているモデルとして登場したのがナイキ「VAPOR SPEED TW」

実際にタイガー・ウッズが使用しているモデルとして登場したのがナイキ「VAPOR SPEED TW」

ドライバーのヘッドが大型化するにつれ、タイガーのドライバーでのプッシュアウトのミスが増えていったことはご存知だろうか? タイガーのシャープに振り切るスウィングには、ヘッドが動きづらい大型ヘッドはマッチし辛かったことが原因。そんな流れの中、メーカーは「タイガーモデル」といえる小ぶりなヘッドを作り続けてきたが、ヴェイパーシリーズでもその流れを汲んだモデルを登場させた。それがこの「VAPOR SPEED TW」。

画像: ネック部分にはタイガーのイニシャルである「TW」の装飾が施されている

ネック部分にはタイガーのイニシャルである「TW」の装飾が施されている

ヘッドサイズはなんと420㏄。これまでのタイガーモデルと同じように、面長の洋なし形状。フェースターンを使って叩きたいゴルファーが好む形だ。「左が怖くない」顔つきだが、大型ヘッドが主流になる中、もはや「異質な」形状とも言えよう。

画像: ヘッドの体積はわずか420ccと小さい

ヘッドの体積はわずか420ccと小さい

ヘッドのシェイプ自体はいかにも上級者好みだが、フェース面がそこまでディープではないので、圧迫感はあまり感じられなく、扱いやすさを残したようだ。もう一つ特徴的なのが、ネック調整機能いわゆる“カチャカチャ”がついていないこと。しかし、ネック部分が長いので、重量が軽くなっているわけではない。あくまで「タイガーの好み」にこだわった結果だろう。

画像: ネック調整機能はないので重心深度が深く、低スピンで飛ばすことができる

ネック調整機能はないので重心深度が深く、低スピンで飛ばすことができる

“芯”を喰ったときの飛距離はやはり「タイガーモデル」だ

試打したモデルのスペックはロフト角10.5度、シャフトは「ディアマナ S73」でフレックスはS。

打球音が低く、いかにもプロモデルという打感。そしてトウ寄りに当たればフック回転、ヒール寄りならスライス回転がしっかりかかる。このあたりも上級者にはマッチする。弾道は思ったほど低くなく、高さは出てくれる。そして、つかまりを抑えた設計のためか、基本的には左に行きづらい。言い換えれば、気を抜くと右に飛びやすいともいえる。

しかし“芯”を喰った時の飛びには驚いた。強弾道で伸びのあるボールで、かなり飛んでいる。そして、感触は非常に気持ちがいい。「ディアマナ S73」もクセがなく、タイミングが取りやすいのも、その一因だろう。

画像: シャフトは「ディアマナ S73」(S)。クセがないが重量感がある

シャフトは「ディアマナ S73」(S)。クセがないが重量感がある

ただ「これを18ホール振り続けられるか」というのは気になるところ。総重量327グラムと重く、今どきのドライバーのなかでは超ヘビー級。それだけに強制的に打ち急ぐことができずに、手打ちにもなりにくいというメリットはある。

打ちこなすには、ヘッドスピードが45m/s以上あるほうが無難。そして体力に自信がある人にオススメ。しかし、使いこなせれば、飛距離、カッコよさともにトップクラスのドライバーであることは間違いない、と断言できるクラブだ。

動画はこちらから

画像: みんなのゴルフダイジェスト「全力試打!ギア王」ヴェイパースピードTW youtu.be

みんなのゴルフダイジェスト「全力試打!ギア王」ヴェイパースピードTW

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