5回にわたり ゼクシオ9代の歴史と進化を考えてきたが、最終回は現行のゼクシオナインについて。

7代目から 「振りやすさ」にこだわってきたゼクシオの進化。ある意味ルールに縛られた範囲での進化はもう難しいのではないかと思っていた。3月中旬、場所は茨城GCにてゼクシオナインの試打ラウンドに行ってきた。

画像: ゼクシオナイン 2015年発売/460cc/45.5インチ

ゼクシオナイン
2015年発売/460cc/45.5インチ

今回のナインの特徴は「軌道」だ。クラブを振ると正しいクラブ軌道で打てるという。まず練習場で打ったが、あいかわらずゼクシオである。ウォーミング アップもそこそこにもかかわらず1発目から芯を喰う。このあたりがゼクシオのゼクシオたる所以だ。確かに7代目、8代目に比べ振りやすく なっているような気がする。

画像: ゼクシオ MP900 カーボンシャフト

ゼクシオ MP900 カーボンシャフト

まず9.5度 のMP900のSシャフトだが、ヘッドスピード42~43m/sにぴったりだが、 「もうちょっと・・・」と何か欲をかくと打球がぶれはじめる。自我を捨てゼクシオの言う通りに振ると「強烈」と言っていいほどいい球が打 てる。10.5度のMP900Sは、ちょっと性格が変わり「つかまり過ぎる」傾向だった。フェードヒッターもしくはへッドスピード40m/s前後にいいと思う。

画像: Miyazaki Melas(メラン)カーボンシャフト フレックスS

Miyazaki Melas(メラン)カーボンシャフト フレックスS

ゼクシオナイ ンにはMIYAZAKI仕様のセミハードヒッターモデルが加わった。このモデルは「グローレF」と同じカテゴリーのやさしいアスリートモ デルに属する。ヘッドスピード45m/sが気持ちよく叩け、振り切れるゴルファー に向いている。ヘッドスピード42~43m/sでも10.5度を選べば打てないこ とはないが、MP900の9.5度と比べるとかなり性格が違う。

ゼクシオは初代から9代目まで常にドライバーをリードしてきた。だからすべてのゼクシオが「完ぺき」に作られていたように思っていたが、9代に渡る歴史を振り返ると、山あり、谷ありだったことがわかる。

画像: ナインのヘッドは5代目、7代目同様バランスのいいヘッドに仕上がっている

ナインのヘッドは5代目、7代目同様バランスのいいヘッドに仕上がっている

現在の 2008年に施行されたSLEルール以降の適合モデルは4代目からになる。これらのゼクシオはすべて460ccなので「いまだ現役」と言ってもいい。ゼクシオフリークの間では「奇数神話」があり、ゼクシオは5代目、7代目の出来が「特にいい」と言われている。もし奇数神話が正しければ、現行のゼクシオナインも「当たり」と言えるが、どうなのだろうか・・・・・・。

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