生涯獲得賞金ランク歴代二位、史上最強のレフティことフィル・ミケルソンの名を知らないゴルファーはいないと思いますが、ミケルソンが大学一年にして全米学生を獲り、一躍有名になりましたが、当時は『マイケルソン(Michaelson)』と呼ばれていたようです。(下は90年当時のスウィング)

19歳の左打ち。7年ぶりで誕生した一年生の全米学生チャンピオン。しかも、なかなかの男前。アリゾナ州立大のフィル・マイケルソンは90年代の最もフレッシュなヒーローである。

フェアウェイキープ率は7割2分差3厘、パーオン率が6割7分1厘。プロ並みの安定性を持ちながら飛距離も出るし、寄せワンの成功率でも7割3分2厘と言う高率を誇っている。フレッシュマンとは言え全米学生一を決めるビッグゲームでの優勝は、決して偶然ではなかったのである。

さて、マイケルソンに対する興味はこの後である。いま2年生だから可能性としては、あと3回優勝のチャンスがある。ちなみに全米学生選手権における最多優勝は、71年から73年にかけベン・クレンショウが記録した3連勝である。20年近くも前に樹立された不滅の記録に並び、そして更新することができるか。それとも十分な実力が付いたと判断した時、卒業を待たずにプロに転向してしまうのか。いずれにしろ、ハンサムな左打ち、マイケルソンの動向は、これから先、一つ一つ目が離せない。
(1990年チョイスVol.52より)

こちらがミケルソン現在のスウィング。若かりし『マイケルソン』のスウィングと比べてみると、19歳の時点で、ほぼスウィングが完成されていたことが分かります。

当時の予想を大きく超える活躍を見せたミケルソンは翌年、大学2年生でPGAツアーのノーザン・テレコムオープンで優勝し、3年生で中退。翌93年のビュイック招待選手兼でプロ初優勝を飾り、トッププロへの階段を駆け上がっていくこととなる。しかしその後、10年ほどメジャートーナメントで優勝まであと一歩というところへ詰め寄るも及ばず、一時期はゴルフから離れて大リーグの入団テストを受けるほど低迷した時期もあったが、2004年のマスターズで初優勝、ふたたびトッププロのレールへと乗ることになります。

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