「いい手打ち」を身につけよう

ドライバーショット崩壊の原因は、″力み″と″疲れ″。Vol.2では、″力み″を取る方法をお伝えしましたが、 ″疲れてきたら” どうしたらいいでしょうか?

崩壊の原因のひとつが疲れだとすると、日ごろからトレーニングをしているわけでもない僕らには避けられないのだろうか。

「プロでもシーズン途中、連戦の疲れが体にたまってくることはあります。アマチュアの場合、それが現れるのが上がり3ホール。アマチュアがここで崩れてしまうのは、疲れに逆らいすぎるからではないでしょうか」

解説してくれたプロ

画像: 佐藤英之プロ 1960年生まれ。96年のヨネックス広島オープンを制したショットメーカー。

佐藤英之プロ
1960年生まれ。96年のヨネックス広島オープンを制したショットメーカー。

疲れに逆らわない

疲れに逆らわないってどういうことなのか、佐藤プロに聞いてみた。

「疲れたら疲れたなりのスウィングをすればいいんです。アマチュアの場合、ラウンド中の疲れは主に足腰に現れます。その疲れた足腰を使って、元気なときと同じスウィングをしようとするから崩壊するんです。ある程度の飛距離が落ちるのは覚悟して、上手に手打ちで打てれば大きく崩壊することはありませんよ」

手打ちでいいんですか?

「ただ下半身が使えていないだけの『悪い手打ち』ではなく、下半身の動きを抑えながらも 腕を上手にさばいて打つ『いい手打ち』 を身につけましょう」

16番の決まりごと
疲れてきたら「足揃え素振り」

足を揃えてスウィングすると、下半身の動きが抑制され、手を上手く使わないと当たらない。このときの手の振りが「いい手打ち」だ。

動かなくなった下半身をムリに使うのがダメ!

動きが鈍くなった下半身を、元気なときと同じように使おうとするとスウェイしたり「悪い手打ち」になりやすい。

上手な″手打ち″のテクニック
″腕さばき″を身につけよう

ポイント1
ひじを低く保ってスウィング

「上手な手打ち」のポイントは、 ひじの位置を低く保って腕を振る こと。軽くわきを締め、トップとフィニッシュでクラブを担ぐような感覚だ。

ポイント2
狭いスタンスの幅の中で小さく体重移動

足を揃えても小さな幅の中で体重移動は起こる。スタンスを広げて打つときも、同じように狭い幅の中で小さく体重移動してスウィングをする感覚を持とう。

ポイント3
軸を傾けないでスウィング

画像: ポイント3 軸を傾けないでスウィング

下半身の動きが悪くなったときに軸が傾くと、それをカバーするのは難しい。スムーズに回転するために、地面と垂直な軸を傾けずに振ろう。

ポイント4
フォローでヘッドを加速させるイメージ

画像: フォローで「ビュンッ」

フォローで「ビュンッ」

ヘッドが加速せず、インパクトでボールに「合わせる」動きは悪い手打ち。ダウンスウィングで力まずに、フォローでヘッドを加速させる感覚は不可欠だ。

「後半のホールは、体だけではなく頭も疲れます。風が強い日や、難しいコースでプレーしてたくさん頭を使うと、体だけではなく頭も疲れる。頭が疲れると、体の疲労も早く現れるので注意しましょう」

これで、バック9で崩れることはないですね!皆さんもぜひ、試してくださいね。

出典/2014年月刊ゴルフダイジェスト9月号

This article is a sponsored article by
''.