短いパー4でティショットを上手く打てば、残りの距離は100ヤード。この距離からなら、「あわよくばバーディチャンスにつけたい」と思う距離。でも、実際は乗せるのが精一杯。100ヤードからチャンスにつけるにはどうしたらいいの? この疑問に答えてくれたのはツアー2勝の谷口拓也プロだ。

球筋を変えればミスに保険がかかる

バーディチャンスにつけたいと思ったら、同じ100ヤードでもピンの位置によって攻め方を変えなくちゃいけない。谷口拓也プロ、どう考えればいいんですか?

「グリーンの直径が30ヤードとすると、ピン位置が前後左右に振られていても、グリーンセンターからのズレは10ヤード程度。プラスマイナス10ヤードなら、振り幅を変えるよりも、球筋を打ち分けたほうがいいでしょうね。スウィングがシンプルだから距離のズレが出にくいし、球筋を変えることで各ピンの位置ごとの″避けたいミス″も防ぎやすいですからね」(谷口)

ポイント 1:グリーンを分割して考える

ピンの位置が左手前、左奥、右手前、右奥の4つのパターンに分けて考える。グリーンの端から5ヤード以内にピンが切られることは少ないので、仮にグリーンの直径が30ヤードなら、センターからプラスマイナス10ヤードの調整ができればOKだ。

画像: 中心からグリーンを4分割しよう!

中心からグリーンを4分割しよう!

ポイント 2:ピン位置が違っても同じ振り幅で振る

10ヤード程度の距離の差を振り幅で打ち分けようとすると、力んだりゆるみやすいので、振り幅は変えずに球筋を変えるほうが大きなミスになりにくい。

画像: 10ヤードの差なら、振り幅を変えないでスウィングしたほうがミスになりにくい

10ヤードの差なら、振り幅を変えないでスウィングしたほうがミスになりにくい

グリーン左手前の場合は、「左からフェード」で狙おう!

左に外すと大ミスの危険性があるので、グリーンの左端を狙って、左に行かないフェードで狙いたい。

ポイント 1:体が浮かないように振りぬく

体が浮き上がるとインパクトが薄くなり、それを避けようとして引っかける。上体を低く保って、浮き上がらないようにスウィングすることが大事だ。

画像: 体が浮き上がらないようスウィングしよう

体が浮き上がらないようスウィングしよう

ポイント 2:右手前はOKと割り切って攻める

左に外すと難しいが、右手前なら外しても花道。強く入って引っかけるミスだけは避け、ショートしてもいいと割り切って攻めれば大ケガはない。

画像: グリーンを見てどこに打つか戦略を立てよう

グリーンを見てどこに打つか戦略を立てよう

ポイント 3:グリーンの左端が狙い目

グリーンの左端のラインを狙って、そこよりも左には行かない攻め方をする。左に行かないためには、カットに振るのを恐れず左に振り抜くことが大事だ。

グリーン左奥はドローで転がし寄せる

手前から転がるドローで狙えば、右を広く使えるし、止まってしまっても上りのラインが残せる。

ポイント 1:大振りせずにインパクトを強く

ドローは飛距離が出るし転がるので、大振りは厳禁。コンパクトでゆるみのないシャープなスウィングを心がけよう。

ポイント 2:フェースをかぶせてそのまま振りぬく

フェースをかぶせ気味に構えたら目線に向けて真っすぐスウィング。ピンより10ヤードくらい右を狙ってそこに向けてヘッドを出していく感じで振り抜こう。

画像: フェースのちょいかぶせがキモ

フェースのちょいかぶせがキモ

ポイント 3:手は返しすぎずに体と一緒にターン

アドレスでフェースをかぶせているので、手を返してフェースターンをしすぎると引っかける。体のターンに合わせて振ることが大事。

グリーン右手前は高めのストレート

右にミスするとグリーンからこぼれてしまう右手前は、フェードよりも真っすぐ高めの球がいい。

ポイント 1:弾道をイメージして目線を上げる

フォロースルーで目線を上げ、クラブを上方向に振りぬいていくことで高い球を打つ。ただしインパクトで顔があがるとトップしやすいので、インパクト後、体の回転に合わせて体を上げていくことが大事。

画像: インパクトまではしっかり下を向こう

インパクトまではしっかり下を向こう

ポイント 2:フェースは返さずにそのまま振り抜く

つかまりのいいPWでストレートボールを打つには、フェースは返さない。手元を体の正面にキープし、フェースは体の前傾角度と揃うくらいがいい。

ポイント 3:インパクトではシャフトが垂直

インパクトロフトを増やすため、インパクトではシャフトが地面と垂直になるくらいをイメージ。ソールを滑らせながら打つくらいの感覚がいい。

右奥の場合は強めのフェード

右奥ピンなら、奥はNG、手前OKと考えて、グリーンセンターからフェードで狙いたい。

ポイント 1:しっかりぶつけてゆるめず打ち抜く

普段より強めのインパクトを意識して距離を伸ばす。インパクトに強めるぶんには、強すぎてもスピンが増えて球が止まることでミスを相殺できるので、奥へのミスになりにくい。上から下にしっかり振り抜こう。

ポイント 2:ボール位置は右足つま先前

ヘッドを鋭角に入れて強いフェードを打ちたいので、ボールの位置は右足つま先前くらい。そのぶんハンドファーストが強くなり、ロフトも立って当たる。

画像: ポイント 2:ボール位置は右足つま先前

ポイント 3:インサイドに振る

カット軌道でスライス回転をかけてフェードを打つ。フォローでは手元を低く、インサイド方向に、体の回転と一緒に振り抜いていくのがポイント。

なるほど。ただ″狙う″だけじゃなく、ミスした場合の危機管理も兼ねることが大事なんだな。今回は、ここまで。Vol.3では、100ヤードが狙い打てる手首の使い方がわかる練習法をお伝えします。

(月刊ゴルフダイジェスト2013年11月号より抜粋)

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