スウィングの出発点であり、全ての基本であるアドレス。これは非常に重要なパートにも関わらず、アマチュアのみなさんは軽視しがちで、キレイに立つのが難しい。

「アドレスについては、アマチュアの方々はもっと真面目に考えて欲しいと思います。アマチュアには、「ちゃんと立てているな」という方がほとんどいないのが実情です。

解説してくれる人

画像: 石渡俊彦プロ

石渡俊彦プロ

アドレスの姿勢が悪いと、カラダは正しく動かせませんし、もちろんパワーも出せません。

アドレスの形を細かく説明するのは難しいですが、ひとことで言うと「すぐに動き出せる姿勢で立つ」ということが重要です。

アドレスの姿勢は、人それぞれの体型などに左右されるので「これ」といった決まった形はありませんが、プロのアドレスを見ると、みんな俊敏に動き出せそうな姿勢に見えるはずです。

とくに、アマチュアにはかかと側に体重がかかっている人が非常に多く、これでは素早く動き出すことが出来ません。「つま先体重」は、えアドレスの不可欠な条件なのです。

構えのポイント
野球の守備の姿勢から上体を少し起こした形

まず、耳、肩、足の付け根、ひざ、くるぶしが一直線になるように立ったら、軽くひざを曲げ、ひざに手を置いて、野球の守備の姿勢のような体勢を作る。次にひざから手を外し、背中の丸みを保ったまま前傾を浅くすると、正しいアドレスの姿勢ができる。

この、野球で守備をする際の姿勢から少し前傾を起こしたくらいの格好が、理想的なアドレスの姿勢です。これならば、ひざに適度な角度がつき、骨盤が前傾して、つま先に体重がかかっているはずです。

トレーニング1
アドレスの姿勢で腕を上げてスクワット

アドレスの姿勢から、両手を肩の高さまで、地面と水平に上げる。この姿勢で屈伸してスクワット。かかと体重だとお尻が後ろに下がるので、つま先体重のまま行うのがポイント。

トレーニング2
気をつけの姿勢からかかと&つま先上げ

かかとをつけてつま先を90度開き、直立した姿勢で立つ。そこからまずはかかとを上げてつま先立ちになる。このときに、かかとの間が離れないように注意。次に、かかとを地面に着いたまま、両つま先を引き上げる。

これか、アドレス時に体を支える「抗重力筋」を鍛えるトレーニングです。

なるほど。このトレーニングをやって正しいアドレスを覚えれば、体のパワーも効率的に引き出せるんですね!みなさんも、ぜひやってみてくださいね!

2012年月刊ゴルフダイジェスト9月号出典

This article is a sponsored article by
''.