「親父のおさがり鑑定団」では、過去モデルではあるものの、未来に継承したいそのクラブにまつわるエピソードをご紹介します。

プロギア「データ601」

キャビティでいい顔は珍しかった

画像: プロギア データ601 1992年

プロギア
データ601
1992年

つかまりを求めて極端なグースネックを持つキャビティアイアンが多かった中、601のシャープな顔つきはプロをも納得させた。

“明日のシングル”をみんなが夢見た

プロも納得のシャープな顔つき

90年代は、アイアンが大きな転換期を迎えた時代。それまでコンベンショナルなブレードアイアンを打ちこなすことこそがゴルフの醍醐味であり、上級者への階段とされていた。メーカーはアベレージゴルファーに向けて芯の広いキャビティアイアンを開発、販売し始める。当初は「格好悪い」「ゴルフクラブの伝統から外れている」など言われたキャビティも、その使いやすさに魅了されたプロや上級者が手にし始めたのだった。

7番でロフトは34度

そんなキャビティアイアンのひとつの頂点を極めたのがこのデータ601。バックフェースには、アベレージモデルと変わらぬえぐれを持ちながら、それまでブレードアイアンに親しんでいたプレーヤーがすんなり移行できる顔つき。カーボンシャフト装着モデルはやや金色がかったメッキが珍しく、人気になった。

切れ味鋭いアイアンを武器にツアーで活躍したブライアン・ワッツ

このアイアンで真剣に上達を目指したゴルファーは非常に多かった。性能と機能で国民的人気を博した601、今に照らせばさながら「ハイブリッドカー」と言ったところ。当時このモデルで日本ツアーを席巻していたB・ワッツの姿が印象的だ。

※月刊ゴルフダイジェスト2013年12月号より

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