女子ツアーも残すところ12試合。賞金女王争い、ほぼ独走状態のイ・ボミを、絶好調の笠りつ子が止めることが出来るのかに注目が集まるところ。

画像: ボーダーラインは“50”「天国と地獄」

しかし一方で、気になるのが賞金シード争い。ここで女子ツアーのシード権のおさらいをしてみよう。LPGAツアーの出場有資格者は下記の通り。

●前年度LPGA賞金ランキング上位50名までの者(永久シードをのぞいた上位50名が適用)
●トーナメント特別保証制度、産休制度適用者
●同一年度公式競技4勝し、LPGA賞金ランキング第1位の者(達成した翌年度より15年間)
●同一年度公式競技4勝の者(達成した翌年度より10年間)
●同一年度公式競技3勝し、LPGA賞金ランキング第1位の者(達成した翌年度より10年間)
●同一年度公式競技3勝の者(達成した翌年度より7年間)
●同一年度公式競技2勝し、LPGA賞金ランキング第1位の者(達成した翌年度より7年間)
●同一年度公式競技2勝の者(達成した翌年度より5年間)
●同一年度公式競技1勝し、LPGA賞金ランキング第1位の者(達成した翌年度より5年間)
●公式競技1勝の者(達成した翌年度より3年間)
●賞金ランキング第1位の者(達成した翌年度より3年間)
●メルセデス・ランキング第1位となった者(達成した翌年度より3年間)
●ツアー30勝(永久シード)
●2016年度LPGA最終プロテスト第1位の者
●ステップ・アップ・ツアーの優勝者(4試合)
●ステップ・アップ・ツアーの上位3名(トーナメント規定第11条第2項第4号(iii)に規定された通称「親子競技」)
●前年度新人戦優勝者(優勝後の最初のLPGAツアー競技1試合に限る)
●前年度のクォリファイング・トーナメント上位者(「QT連番システム規定」に基づいて決定された順位)
●主催者推薦の者

意外と出場資格は多いが、選手に一番直接的に関わってくるのはやはり賞金ランキング上位50名だろう。今回は賞金シードのボーダーラインとなる50位付近の選手を、例年と比べながら見ていきたい。

画像: 現在50位のベイブ・リュウ

現在50位のベイブ・リュウ

シードほぼ確定は2000万円以上

直近3年間の50位の選手を見てみると、2013年は櫻井有希(1893万9000円)、2014年はイ・ジウ(1760万5017円)、昨年は柏原明日架(1791万6000円)だった。これらを見ても、2000万円を超えていれば賞金シードはほぼ確定なのが分かる。では今現在の50位付近を見てみよう。

【45位】金田久美子 1594万4333円

画像: 【45位】金田久美子 1594万4333円

開幕から4連続の予選落ちしていたが、その後立て直し、予選通過の安定した戦いを見せる。7月末に行われた大東建託・いい部屋ネットレディスでは今季自身最高位の4位を記録。残りで巻き返しが出来れば賞金シードは死守できそうだ。

【48位】川満陽香理 1419万5213円

画像: 【48位】川満陽香理 1419万5213円

昨年の賞金ランキングは52位で悔しい思いをした川満。今季はQTランキング16位による出場権で出場している。今季最高位は4位。現在48位で気が抜けない順位だ。昨年の悔しい思いはもうしたくない。

ーーーーここまでが賞金シード圏内ーーーー

【53位】三ヶ島かな 1299万4900円

画像: 【53位】三ヶ島かな 1299万4900円

自身最高位は8位タイ。サマンサレディスからは安定して予選通過をこなしている。最終戦までにもう少しトップ10に入っておきたいところ。

【56位】香妻琴乃 1154万8250円

画像: 【56位】香妻琴乃 1154万8250円

今季は半分以上が予選落ちと苦しい状況が続いている。ここのところ調子を戻し、2試合続けてトップ10入りを果たしているため、この調子を崩さずにキープ出来れば賞金シードにも手が届くか…?

1年間レギュラーツアーで戦い続ける気力と体力は並大抵のことではないが、賞金女王争いをしている陰で、こんな切実な戦いをしているプロたちがいることも忘れないでほしい。そして、活躍した時だけでなく、ツラく苦しい状況に置かれた時にこそ、一生懸命頑張っているこの子たちを応援してあげてほしい。

次回は、熾烈な戦い・プロの洗礼のQTトーナメントについて紹介します。

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