静止状態から動き出すテークバックの始動は、スウィングの行き先を決める重要なパートです。「始動は真っすぐ引け」とよく言われますが、その「真っすぐ」って一体どの方向なのか、よく分からない人も多いのではないでしょうか?

今回は、プロゴルファーにして、プロトレーナーでもある石渡俊彦プロに説明してもらいました。

石渡俊彦プロ
技術、道具、フィジカルから多角的にレッスンを展開。2004年ゴルフダイジェスト社「レッスン・オブ・ザ・イヤー」受賞

始動がズレていたら修正するのは困難

スウィングを分解して考えると、その前半部分であるテークバックだけでも3つのエリアに分けることができます。

①腕が45度上がるまでの始動部分
②シャフトが地面と平行になるまで
③そこからトップまでの間

この3つの中で、石渡プロが一番重要だと考えるのが、①の始動部分。なぜなら始動は、スウィングの方向性を決定づける部分で、ここでクラブが正しい軌道から外れていたら、そこからスウィング中に正しい軌道に戻すのは不可能だからです。逆に言えば、スウィングの悪い動きのほとんどは、ここで外れてしまったものを正しい軌道に戻そうとすることから生じると言っても過言ではありません。

“真っすぐ”はボールの真後ろじゃない

テークバックでは「真っすぐ」引くことが肝心ですが、この「真っすぐ」とは“スウィングプレーン”に対して「真っすぐ」ということなのです。

手元を体の正面に保ったまま、体の回転だけで始動できれば、クラブは飛球線の後方延長線上からわずかにインサイドに動くことになります。このとき、自分の目からは実際の動きよりもアウトサイドに動いているように見えるという点に注意しましょう。

手首を使いすぎると極端にインに上がってしまう

正しい始動を身に付けるためのドリル

ドリル① お腹にグリップを当てて始動する

ドライバーを極端に短く持ち、グリップエンドをお腹に当てたまま、体の回転だけで始動してみましょう。このときヘッドが動く方向が正しい方向なのです。

ドリル② 右股関節が切れ上がる感覚を覚えましょう

テークバックではパンツの右股関節部分に深いシワが出来る

始動で腕が45度動くまでの間は、手を使わずに体の回転だけでテークバックしましょう。このとき背骨を中心に体が回り、しっかり右に体重が乗って、右股関節が斜めに切れ上がていく感覚を覚えましょう。

背骨を中心に体をねじり上げる

正しいスウィングを身に付けるために、今回紹介した「真っすぐ」に上げるテークバックを体で覚えることが大切です!今まで以上にテークバック(特に始動部分)に気をつけて練習しましょう。

※月刊ゴルフダイジェスト2013年12月号より

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