パー5の2打目をせっかくフェアウェイに飛んだのに、ボールはなんと斜面・・・。残り200ヤード。トホホ、このライじゃ「フェアウェイウッドは打てない」と、諦めてアイアンを握っていませんか?そんなことはありませんよ!今井プロに解説してもらいましょう!

解説してくれるプロ

画像: 今井克宗プロ。1972年生まれ。巧みな技でツアー2勝を上げる。明るいキャラクターでいつも周りを楽しませてくれる

今井克宗プロ。1972年生まれ。巧みな技でツアー2勝を上げる。明るいキャラクターでいつも周りを楽しませてくれる

大事なことは「残す」こと

一番難しいのは、左足下がり。ここを攻略するにはどうしたらいいでしょう?

「キーワードは『体重は左でも重心は右』といことです。左足下がりでは、斜面なりに、つまり左側に体重がかかっていて当然です。でもそこで、重心まで左側にかかってしまうと、それは左足1本でスウィングしているのと同じこと。それではバランスは悪くなるし、すごく難しい。

なので、体重は左ですが、重心は右に残しておくんです。残しておくというのは、重心を斜面ではなく、鉛直方向に向けるということです。そうすることで、左足下がりの難しいライでも、平らなところと同じようにスウィングすることができるんですよ」

全部左にあると突っ込みやすい

画像: 体重は左だけど軸は右にある

体重は左だけど軸は右にある

体重は斜面なりに左にあっていい。しかし、軸まで左にあるとバランスが悪くなる

どう構える?
肩を使って重心を保とう

構え方のポイント1
ひざの高さは斜面と平行

画像: 構え方のポイント1 ひざの高さは斜面と平行

ひざの曲げ具合でバランスをとるのは、どこでも共通。左足下がりでは、ひざのラインを斜面と平行にする

構え方のポイント2
目線を低く低弾道をイメージ

画像: 構え方のポイント2 目線を低く低弾道をイメージ

ボールが上がりづらい左足下がりでは無理に上げようとしない。目線を落として低い球をイメージする

構え方のポイント3
目標に対してスクェアに構える

画像: 構え方のポイント3 目標に対してスクェアに構える

どう打つ?
インパクトでボールを押し込んでいく

打ち方のポイント1
グリップエンドを体から外さない

上がらないライだと、どうしても球を上げたくなる。グリップエンドを体から離さない意識を持ち、上げたい気持ちをグッと抑える

ポイント2
頭の位置を変えない

画像: ポイント2 頭の位置を変えない

頭の位置がズレると目線がブレてミスショットの確率が高くなる。頭は不動でその場で打つ。インパクトはアドレスの形に戻ってくるイメージだ

画像: インパクトで左手の甲をボールにぶつけるつもりで、押し込んでいく

インパクトで左手の甲をボールにぶつけるつもりで、押し込んでいく

なるほど、体重が「左」なら重心は「右」に奥。そうすれば左足下がりの難しいライでも、平らなところと同じようにスウィングすることができるんですね。今井プロが教えてくれたコツを参考に、皆さんもぜひ練習してみてはいかがでしょうか。

2012年月刊ゴルフダイジェスト11月号出典
撮影/田中宏幸

This article is a sponsored article by
''.