最近は暑さも徐々に弱まり、ゴルフシーズン真っ盛りですよね。この連休中にラウンドされる方も多いんじゃないですか?

この季節、暑さはなくなってきましたが、ラフはまだまだ夏のような“粘り強さ”があります。元気に育ったラフにつかまり大叩き、スコアを落としてしまった…、そんなゴルファーも多いと思います。「ラフに入れたら、0.5打のペナルティだと思え」なんて言われることもあるくらいです。

そこで今回は、田中秀道プロに「ラフに捕まったときの対処法」をレッスンしてもらいましょう。

田中秀道プロ
小柄ながら、日本オープンを含む10勝を挙げるなど活躍し、2002年からは米ツアーに参戦。日米のあらゆるラフを経験した「ラフマスター」

ラフには“考え方”“攻め方”“打ち方”の3つを組み合わせて対応しよう

田中秀道プロ曰く、「この時季のラフはまだまだ手ごわいですし、難しいです。でも、ラフに入ったからといって諦める必要はないし、ライや距離によってはグリーンを直接狙うこともできます。まずはそのライの見極めが大切ですね」。

状況判断が大切

ラフに入ったら、ボール周りの芝の密度を確認しましょう。少し埋まっていても密度が低ければ、打てるケースもあります。そしてどのくらい見えているかはもちろん、芝が倒れている方向など埋まり方もチェックしましょう。

芝の密集具合、沈み方を確認したら、実際にどのくらいの力で振れるのか、素振りで芝の抵抗を確認しましょう。そこで最終的にクラブを選択します。

素振りで芝の抵抗を確認

打つクラブを選択したら、どのような弾道で飛んでいくのか、球筋をイメージしましょう。ラフからのショットでは、芝が噛んでしまうので、当然スピン量が減り、キャリーが出ません。出球が低くなるので、落下地点が手前になることも計算しましょう。

画像: どのくらい芝が噛んでくるのかを想定する

どのくらい芝が噛んでくるのかを想定する

ラフの打ち方

打つクラブ、想定する球筋が決まれば、後は打つだけです。注意することは、ラフではボールだけを打つことは難しいので「払い打つ」ということです。ラフの抵抗を考えて、やや左足体重で構えることもポイントです。

今回のレッスンで最も重要なのは、ライの見極めです。ここを見誤ると、どれだけナイススウィングをしても、ナイスショットにはなりません。正しく見極めるためには、それだけの“経験”が必要です。いろいろな打ち方を試して、自分の“引き出し”を増やしましょう。

※月刊ゴルフダイジェスト2013年8月号より

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