ギア(道具)が進化するとともに、それを使う選手は、そのクラブで最大限の飛距離を出そうと、スウィングを変化させていきました。すなわちギア進化の歴史は、同時に、スウィング進化の歴史でもあるのです。

前回は1970年代から90年代の代表的な選手として、ジャック・ニクラスとニック・ファルドのスウィングをご紹介しました。

今回は、2000年以降の代表的な選手のスウィングをご紹介します。

2000年代 全身を使ったバネのあるスウィング タイガー・ウッズ

メタルからチタンへ、ヘッド素材が変わったこの時代。メタルに比べて、多少打点がずれても、飛距離の落ち込みが少なかったので、ミート率重視のボディターン打法から、ヘッドスピード重視のダイナミックな動きのスウィングに変化していきました。その代表選手は、やはりタイガー・ウッズ。

画像: タイガー・ウッズ

タイガー・ウッズ

ヘッドスピードをアップさせるために、下半身のスライドを利用したスウィングになっています。全身の力をフルに使った、バネにあるダイナミックなスウィングです。

2010年代 体格以上のロングヒッター ローリー・マキロイ

ドライバーのヘッド容量が460ccになり、クラブは軽量かつ長尺に進化していきました。クラブの力を最大限に使うため、スウィング軸をを固定した回転重視のオンプレーンスウィングが主流となりました。ローリー・マキロイのように並外れた回転スピードを持ってすれば、体格に恵まれなくても飛距離を出せる時代になったのです。

ローリー・マキロイ

マキロイのスウィングの特徴は、トップで右ひざ、フォローで左ひざが伸びるシンプルなターン。腕の使い方もクラブの動きを邪魔せず、最速で振りきっています。

曲がるチタンから大型チタンヘッドまで、クラブが進化したことで、スウィングも大きく変化していることが分かって面白いですよね。これからどのようにクラブが進化して、それに伴ってどのようにスウィングが変化していくのかが楽しみですね。

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