開催中の日本オープンで、世界ランク6位で優勝候補のアダム・スコットがまさかの予選落ち。その理由をみんなのゴルダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修が解説した。

事件は初日1番ホールで起こっていた

「アダム・スコットの予選落ちは正直意外の一言です。練習ラウンドでティショットが左右に散っていたり、パッティングに関しては様々な握り方を試したりと、必ずしも絶好調とは言えない状態でしたが、どんなに悪くても予選はクリアするだろうと思っていました」(中村修、以下同)

「一番大きかったのは、私は初日の1番ホールだと思います。このホールでアダムはセカンドで素晴らしいショットを放ち、40〜50センチ、ほとんどOKバーディと言えるほどの距離に寄せてきました。当然バーディ発進だろうと思っていたところ、なんとそれを外してしまったのです。1度のパットのミスで流れが大きく変わった瞬間でしたね」

画像: 距離にして約50センチのバーディパットをまさかのミス。これが後々まで尾を引いた?

距離にして約50センチのバーディパットをまさかのミス。これが後々まで尾を引いた?

いく通りもの握り方を試しながらプレーしていた

「朝イチのOKバーディから、でまさかのバーディ逃し。これはかなりのショックというより、パットに迷いを生じさせてしまいました。その後アダムは、握り方をちょこちょこ変えながら、プレーしていました。これは、開幕前から私が危惧したことでもありました。調子のいい選手は、そんなにコロコロ握り方を変えたりはしないものです」

画像: ショートパットを入念に練習

ショートパットを入念に練習

画像: 練習場では両手で挟むようなグリップをテスト

練習場では両手で挟むようなグリップをテスト

画像: ショットの感覚に近い、順手のグリップ

ショットの感覚に近い、順手のグリップ

画像: 右手でグリップを挟むクローグリップも見せた

右手でグリップを挟むクローグリップも見せた

「長尺パターを用いてマスターズを制した唯一の選手であるアダム。長尺が規制の対象となり、2016年は短尺パターでも優勝を遂げました。しかし、やはりまだどこかでパッティングへの不安が見えます。アダムがこれから世界の頂点に立てるか否かはパッティング次第。それを痛感した、日本オープンでした」

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