2016年10月26日、PGAツアーが東京支社設立を発表。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長、日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長らを交えて、記者発表を行った。2020年の東京五輪に向け、ゴルフの国際大会が日本を舞台に多数開催されるかも⁉︎

次回のワールドカップは日本で開催したい

「1957年には日本でワールドカップ(当時の名称はカナダカップ)が開催され、日本のゴルフは発展した。ジャック・ニクラス、アーノルド・パーマーも日本で開催されたワールドカップで勝利している。ワールドカップは来月オーストラリアで開催されるが、次回は日本で開催したい」

画像: 2度目の日本開催となった1966年のワールドカップ。ジャック・ニクラス(左)とアーノルド・パーマー(右)のアメリカチームが優勝した

2度目の日本開催となった1966年のワールドカップ。ジャック・ニクラス(左)とアーノルド・パーマー(右)のアメリカチームが優勝した

画像: 2001年、太平洋C御殿場を舞台とした3度目の日本開催は、タイガー・ウッズのこのチップインのシーンとともに、今でも語り草となっている

2001年、太平洋C御殿場を舞台とした3度目の日本開催は、タイガー・ウッズのこのチップインのシーンとともに、今でも語り草となっている

東京支社設立について述べたあと、PGAツアーのコミッショナー、ティム・フィンチェムは、日本でのワールドカップ開催へ努力することを明言。これを受けてJGTOの青木会長は、

「今年(オーストラリアの)メルボルンでワールドカップがあるけれども相当盛り上がると思う。なぜかというと松山(英樹)、石川(遼)がいくから。(ワールドカップのような)大きなトーナメントが日本に来るのはすごくいいこと。選手のモチベーションも上がるしね」と前向きなコメント。

画像: 11月24日から始まるワールドカップでは、松山英樹、石川遼のペアが国を背負って、世界と戦う

11月24日から始まるワールドカップでは、松山英樹、石川遼のペアが国を背負って、世界と戦う

米国選抜対世界選抜の対抗戦も。東京五輪前後は国際大会だらけ⁉︎

さらにフィンチェムコミッショナーは米国選抜対世界選抜の対抗戦である「プレジテンツカップ」も日本で開催したいという。

「プレジデンツカップは2015年に韓国でアジア初開催し、大変盛り上がりました。日本でも、と期待しています。東京五輪の前後に、プレジテンツカップ、ワールドカップを日本で開催したいと考えています」(フィンチェム)

画像: 2015年プレジデンツカップ米国選抜 ジェイ・ハースを主将として、フィル・ミケルソン、ダスティン・ジョンソン、バッバ・ワトソン。若手では、ジョーダン・スピースやパトリック・リードが選出された

2015年プレジデンツカップ米国選抜 ジェイ・ハースを主将として、フィル・ミケルソン、ダスティン・ジョンソン、バッバ・ワトソン。若手では、ジョーダン・スピースやパトリック・リードが選出された

画像: 2015年プレジデンツカップ世界選抜 ニック・プライスを主将に据え、アダム・スコットやジェイソン・デイ、シャール・シュワルツェルら世界のトッププレーヤーが選ばれる中、日本からは松山英樹が選出された

2015年プレジデンツカップ世界選抜 ニック・プライスを主将に据え、アダム・スコットやジェイソン・デイ、シャール・シュワルツェルら世界のトッププレーヤーが選ばれる中、日本からは松山英樹が選出された

残念ながらPGAツアー自体の日本での開催予定は現状ではないとのこと。ただ、2017年にPGAツアーチャンピオンズ(米シニアツアー)が日本で初開催されるのを皮切りに、ワールドカップ、プレジテンツカップ、それに東京五輪のゴルフ競技と、日本にゴルフの国際大会が集中する近未来がやってくることがにわかに現実味を帯びてきた。

世界の名手のプレーが観られるならば、ゴルフファンとしては嬉しいニュース。まだ決まっていることは多くないようだが、今後も東京支社を設立したPGAツアーの動向に注目していきたい。

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