「変則スウィングなのに強い」と言われるプロはいつの時代にもいた。現在日本ツアー賞金ランク2位(2016年11月18日現在)の池田勇太もそのひとりだ。池田といえば、「ループ打法」と呼ばれる変則スウィング。今回は歴代の変則スウィング選手を見てみよう。

“元祖変則スウィング” アーノルド・パーマー

画像: アーノルド・パーマーは、変則的なスウィングで、全米ツアー62勝を誇った。

アーノルド・パーマーは、変則的なスウィングで、全米ツアー62勝を誇った。

変則スウィング選手、その元祖はやはりアーノルド・パーマーだろう。とにかくフィニッシュが特徴的。左わきを大きく開けて手を頭の上まで持ち上げ、クラブは頭の後ろを通り越して前に出ていた。

“五角形スウィング” 杉原輝雄

アメリカの元祖がパーマーなら、日本の元祖変則スウィング選手は杉原輝雄だ。両ひじを曲げて五角形に構えて、その五角形を崩さずに打っていた。球を打つというよりもフェースに乗せて運ぶイメージのスウィングだ。

画像: 五角形を崩さないスウィングで、正確無比なショットを放っていた。

五角形を崩さないスウィングで、正確無比なショットを放っていた。

“8の字スウィング” ジム・フューリック

クラブが真上に上がるようなアップライトのトップから、体を思い切り開きながらクラブはインサイドから下りる。後方から見ると“8の字”を描いているように見えるPGAツアーを代表する変則スウィング選手。変則スウィングではあるが、ショットの精度はPGAツアー屈指だ。

画像: フューリックはダウンスウィングで体を思い切り開いて、その空いたスペースに腕を通している

フューリックはダウンスウィングで体を思い切り開いて、その空いたスペースに腕を通している

“変則スウィングイチの飛ばし屋” バッバ・ワトソン

この人も忘れてはいけない。PGA屈指の飛ばし屋、バッバ・ワトソンだ。超ストロンググリップでオープンスタンス。ヒールアップしたオーバースウィングのトップから、体を後ろに傾けながらアッパーに振り抜く。コーチをつけないことでも知られるバッバが自ら作り上げた打法だ。

画像: ヒールアップしたオーバースウィングのトップから一気に、ヘッドを加速させる

ヒールアップしたオーバースウィングのトップから一気に、ヘッドを加速させる

やはり変則スウィングの選手は個性的でおもしろい。何も"教科書通り”の打ち方が一番ではないことを彼らは主張しているようだ。特にアマチュアは、個性的なスウィングの持ち主が多いだろう。基本は大事だが、自分にしかできないスウィングを磨くのもゴルフの楽しみのひとつではないだろうか。

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