2000年代前半、ドライバーのフェース面の反発力を高めることで飛ばす高反発ブームが巻き起こった。それから時が経ち、ピンから「高反発フェース」をうたうドライバーならぬパターが、2017年1月10日に発表された。いったいどういうこと?

その名は「シグマG」シリーズ

ピンが新たに発表したのは、ピン伝統のアンサータイプを筆頭に、L字型、マレット、大型マレットと16モデルがラインナップされた「シグマG」シリーズ。シグマは「集合体」という意味であり、Gは同社の「Gシリーズ」を表す。すなわちこのパターを持ってGシリーズが完成した、という意味合いだとか。

今回ピンが目指したのはパッテイングにおける転がりの良さ。同社の説明によれば、アマチュアゴルファーは、1.5メートル離れた場所から49パーセントしかカップインしないが、それが0.9メートルだと約83パーセント「入る」のだという。つまり、セカンドパットが1.5メートル残るか、0.9メートル残るかが2パットで収まるか否かの大問題となるわけだ。

そこで、パター自体の反発力を高めることで、ロングパットで1.5メートル残っていたところを0.9メートルまで転がるようにすれば、自ずと2パットで収まる確率が高まる、という計算。たしかに、ロングパットのさいはオーバーするよりショートするケースのほうが多い気がする。「勝手に転がってくれる」のはありがたい。

極薄フェースの裏側に、分厚い高反発ゴムを搭載した

では、どうすれば転がりをよくできるのか。秘密は「ペバックス」というエラストマー(弾力のあるゴム様の素材)がフェース面の裏に搭載されたことにあるという。ごく薄いフェース面の裏に、その4倍の厚みのあるペバックスを搭載することで、打感の柔らかさと反発を両立させているという。そこに、ミスヒットしても初速が約50パーセント安定するというフェース面のTR溝も搭載している。

実際に打ってみたが、たしかに打感はすこぶる柔らかい。その印象はまさに「硬いゴム」。ゴムの塊に金属のフェースを貼り付けてボールを打ったらこんな感じになるのだろうか。柔らかいといっても、弾性を伴う「芯のある柔らかさ」を感じられた。ただ、人工マットの上で転がしただけなので、肝心の転がりの部分はちょっとわからなかった。いずれ本グリーンでテストする機会があれば、その時にレポートしたい。

そしてなんといっても目を引くのがズラリ揃った16モデルのラインナップ。これは眺めているだけでも楽しい。ご覧いただこう。

画像: ピンといえばこれ。「アンサー」

ピンといえばこれ。「アンサー」

画像: こちらはアンサーのブラックニッケル仕上げ

こちらはアンサーのブラックニッケル仕上げ

画像: アライメントの幅がボールと同じ「D66」

アライメントの幅がボールと同じ「D66」

画像: これも名器「B60」

これも名器「B60」

画像: トップブレードが暑く、安定感抜群「クッシン」

トップブレードが暑く、安定感抜群「クッシン」

画像: シリーズ唯一のセンターシャフト「キンロックC」

シリーズ唯一のセンターシャフト「キンロックC」

画像: こちらはクランクネック。「キンロック」

こちらはクランクネック。「キンロック」

画像: ブラックニッケル仕上げ「キンロックCB」

ブラックニッケル仕上げ「キンロックCB」

画像: ザ・L字といった感じ。「テス」

ザ・L字といった感じ。「テス」

画像: L字マレット系「シェイH」

L字マレット系「シェイH」

画像: 小顔の「ケッチB」

小顔の「ケッチB」

画像: ほどよい大きさのマレット型「パイパー3」

ほどよい大きさのマレット型「パイパー3」

画像: 奇をてらわない大型マレット「ダービー」

奇をてらわない大型マレット「ダービー」

画像: もはや定番のツノ型「タイン」

もはや定番のツノ型「タイン」

画像: アメコミっぽいデザイン?「ウルヴァリン」

アメコミっぽいデザイン?「ウルヴァリン」

画像: 直進性が高い「ドゥーン」

直進性が高い「ドゥーン」

これだけあれば、どれか1本は間違いなく自分に合うはず。「高反発パター」、打てなくてお悩みの方は、ぜひ一度手に取ってみてもらいたい。

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