ティグラウンドで、しきりにクラブを縦に上下する、宮本勝昌プロ。一体何をしているの? 実はこの動きには、ボールとの距離感を一定にするなど「3つの効果」があるのだそうだ。ボールとの距離感を一定にするのはナイスショットの絶対条件。早速詳しく教えてもらおう!

「あれ? ズレてるな」と思ったら迷わず“おめ~ん”

「試合が続くと、気づかないうちにアドレスが前かがみになってきて、手の位置が下がるので、結果的にボールから離れて立っていることが多いんです」(宮本、以下同)。

そこで宮本プロが取り入れているのが、一見、剣道の「面」にも似た、体の前でクラブを縦に上限させる動き。これが、アドレスの歪みを取り、ボールとの距離感を一定にしてくれるのだという。

しかも、それに加えて「肩や腰のラインを飛球線と平行にする、手の位置を体の中心に整える、自然と両わきが締まるなどの効果がある」そうだ。

画像: 下ろしたヘッドに合わせて、自然に前傾角度や体重をかける位置が決まり、ボールとの距離感が整う

下ろしたヘッドに合わせて、自然に前傾角度や体重をかける位置が決まり、ボールとの距離感が整う

おめ~んの効果は、体の中心にクラブを感じられる。最初に手を体の中心にセットする感覚を持つことで、スウィング中も「手が体の正面」の状態をキープしやすくなる。

画像: 握りはスウィングするのと同様に脇をしっかり締めよう。

握りはスウィングするのと同様に脇をしっかり締めよう。

振りかぶって下ろすという動きの中で、前後左右の体重配分が自然に整う。それにより、前傾角度が一定になり、軸回転しやすくなる。

画像: 「前かがみにならずにすみます」

「前かがみにならずにすみます」

芹澤信雄プロ率いる「チーム芹澤」メンバーの中では定番だというこの動作。振りかぶって下ろすだけの動きで3つの効果が得られる。ぜひとも試してみよう!

宮本勝昌(みやもと・かつまさ)1972年8月28日生まれ、静岡県出身、プロ通算10勝、08年からは通算3シーズン選手会長を務めた。174センチ、76キロ。

写真/有原裕晶

(月刊ゴルフダイジェスト2016年3月号から抜粋)

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