いよいよ春! 長い冬の間に磨き上げたクラブと技術でベストスコアを更新、といきたいところだが、そうはさせじとこの時期のコースには春風が吹き、ゴルファーを苦しめる。無視できない春風を攻略するためのコツを、みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修が教ます。

「風に負けない低い球を打つぞ!」その意気込みやよし、だが……

ときに正面から吹きつけてゴルファーの飛距離を落とし、ときに横から吹いてゴルファーの球をOBゾーンへと運ぶ無情な風。一体どうねじ伏せればいいのか? 

「まず、ねじ伏せようなどと考えるのが間違いです。アマチュアの方は、アゲンストの風が吹いていると極端にティアップを低くしたり、ボール位置を右にしたりするケースが多くあります。“風に負けない低い球を打つんだ”という意気込みはいいのですが、実はそれってミスの元なんです」(中村修、以下同)

画像: 風に負けない強い球を打つぞ! と意気込むと、かえって体がツッコミがち(写真左)。いつも通りのシンプルなスウィングを心がけたほうが、かえって結果は良くなる

風に負けない強い球を打つぞ! と意気込むと、かえって体がツッコミがち(写真左)。いつも通りのシンプルなスウィングを心がけたほうが、かえって結果は良くなる

と、いきなりガクッ。中村いわく、今のクラブ、とくにドライバーはスピン量が少ないので、そもそも風の影響をあまり受けないという。低い球を打とうと思うとクラブが上から入りやすく、かえってスピン量が増えてしまうというリスクもあるという。えっ、じゃあ風対策、ないの!?

「ないことはないですよ、そりゃ。ただし、対策といっても打ち方ではなく主にマネジメントのやり方ですね。まずは風の読み方の基本からお教えしましょうか」

中村いわく、プロに比べてアマチュアは「風の読みが甘い」という。ならば教えてくださいよ、というわけでその手順をご紹介。

「難しいことはありません。まず、ティグラウンドで枯れ芝を飛ばします。これで、大体の風の流れがわかりますよね。これがステップ1です」

画像: ゴルファーなら一度は憧れる、芝草飛ばしの図

ゴルファーなら一度は憧れる、芝草飛ばしの図

ステップ1があるということがステップ2があるということ。そして、中村いわくステップ2のほうがより重要だ。

「自分が打ち出していく先にある高い木のてっぺんをみてください。そこの枝はどの方向に揺れているか? を必ず見る習慣をつけましょう。ティグラウンド以上に、この飛んで行った先の風向きが重要。ティグラウンドと逆方向に遠くの木が揺れていたら、基本的には遠くの木のほうを優先して、ジャッジしてください」

画像: 「遠くの木」を必ずチェック

「遠くの木」を必ずチェック

ティアップは“気持ち”低くしよう

スウィングは変えなくていいということだったが、中村いわくティアップには一工夫してもOKだという。

「下の写真をみてください。右のほうがほんのすこしだけティアップが低いんです。これくらい、ほんの少しだけティアップを低くするのはアリ。これならスウィングのイメージまでは変わりませんが、低い球が出やすくはなりますから」

ほとんどおまじない状態だが、「風対策をした!」という安心感はたしかに得られそうだ。

画像: ティアップは“気持ち”低くしよう

その風は右から? 左から? 向きによって、ティアップする位置を変えよう

ティアップといえば、その高さだけでなく、ティアップする位置も重要だ。

「最後にとっても大事なことをお教えしましょう。風向きがある程度読めたら、ティアップする位置を一工夫してもらいたいんです。具体的には、左から風が吹いていたらティグラウンドの右に、右から吹いていたらティグラウンドの左にティアップするといいですね」

画像: 左からの風が吹いている場合、ティグラウンド右にティアップするのがセオリーだ

左からの風が吹いている場合、ティグラウンド右にティアップするのがセオリーだ

「まず、左からの風の場合。この場合、ティショットが右方向に飛んでいったら、風にあおられてどこまで行ってしまうかわかりませんよね。なのでコースの左サイドを広く使いたい。ティグラウンドの右いっぱいにティアップすれば、左サイドに広く空間を確保することができます」

画像: 右からの風の場合はティグラウンド左にティアップしよう。右サイドを広く使える

右からの風の場合はティグラウンド左にティアップしよう。右サイドを広く使える

ティグラウンドと遠くの木で風向きをダブルチェックすること。ティアップをほんのすこし低くすること。そしてティアップする位置を風向きに応じて変えること。どれも技術は一切いらない、明日からできる風対策だ。ぜひ実践して、風と仲良くゴルフしちゃいましょう!

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