2017年の女子ツアー開幕戦のダイキンオーキッドレディスで、初優勝は逃したものインパクトを残した‟怪物”川岸良兼の娘、22歳の川岸史果。川岸史果の原点を、ジュニア時代から指導する井上透コーチに聞いた。

ショット力が輝いた開幕戦

父は川岸良兼、母もプロのプロゴルファーの一家に生まれた川岸史果。2016年にプロテストに合格し、ツアー出場権を賭けたファイナルQTでは26位となり、今季からツアー本格参戦する。そしていきなりの2位。この活躍も、井上コーチによれば驚くことではないという。

画像: 鋭いショットで開幕戦を戦った

鋭いショットで開幕戦を戦った

「ドライバーも飛びますし、アイアンは高さが出せて、硬いグリーンに止めることができるのが彼女の長所。ツアーのセッティングこそ川岸史果の長所を生かせるんです。昨年テストに通ったばかりではありますが、ツアーで活躍できる準備はできていたんです」(井上透、以下同)

井上コーチによれば、川岸がアイアンショットの切れ味を増したのは、ここ2~3年のこと。

画像: 風に負けないアイアンショットを習得した

風に負けないアイアンショットを習得した

「それまではアイアンの高さは出せるが、風に弱く距離が出ないことがあった。それから練習を積み重ね、しっかしとハンドファーストなインパクトができるようになったんです。風に強く硬いグリーンでも止められるショット力がついたんです」

最終日こそグリーンを外すシーンが目についたが、初日はパーオン率100%、4ラウンドを通してのパーオン率も大山志保と並んで73.611と堂々の1位タイ。風に負けないアイアン力が、今回川岸を優勝一歩手前まで躍進させた要因だという。

シャイな性格だけど、心は熱い

「両親がプロゴルファーで、父があまり活躍していない時期をよく知っているので大変な職業だということは十分に認識した中でプロで生きていく道を選択してきました。意外とシャイであまりしゃべらないんですが、心は熱い子ですよ」

画像: 開幕戦2位の成績を収めた川岸史果と、キャディを務めた母・麻子さん

開幕戦2位の成績を収めた川岸史果と、キャディを務めた母・麻子さん

ツアー第4戦「アクサレディス」では、井上コーチが川岸のキャディを務めるというから、師弟コンビでの優勝にも期待がかかる。今回は初優勝は惜しくもお預けとなった川岸史果が、今季どんな活躍を見せるのか期待したい。

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