話題の飛ばし方「地面反力」打法。最近よく聞くワードだけど、実際どういうことか分からないという人は多いだろう。脚で地面を踏み込むことで生まれる「地面反力」を生かして飛ばす方法を、2015年のゴルフダイジェストドラコン大会で403ヤードをかっ飛ばし、準優勝した松本宗矢プロにレクチャーしてもらった。

“右かかと”を踏んだ勢いでテークバック!

ローリー・マキロイやジャスティン・トーマスなどが実践する、「地面を踏んで生まれたエネルギーを回転力につなげる」というスウィングが注目されている。だが、そもそも「踏んで回る」ってなんだろう?

「一番分かりやすいのが、ヒールアップしてダウンする、左右のかかとの上げ下げです。まずはこれで『踏む感覚』をつかみましょう」(松本、以下同)

「アドレスでは右足の真ん中(土踏まずあたり)に荷重しますが、それを右かかとにスライドさせるように、力を入れてテークバックします。右かかとを小さく踏むことをきっかけに、体を右に回転させるのです。同時に左足もヒールアップさせていきましょう」

画像: 右かかとを踏みながら、肩も回す。その際、右足は伸びてOKだ。左足はヒールアップさせる

右かかとを踏みながら、肩も回す。その際、右足は伸びてOKだ。左足はヒールアップさせる

「両足かかとを交互に上げて、小さく足踏みしながら、右かかとの着地をきっかけに体を回すとテークバックのコツがつかめますよ」

左かかとは思い切り浮かせて正解!

「切り返しでは左かかとを着地させるだけでオッケー。重心の位置は右寄りにキープしておきます。中途半端に左足をヒールアップするのではなく、左かかとを大きく浮かせてみましょう。体が回りにくい人も捻転しやすいし、切り返しのリズムも安定しますよ」

「下半身の動きが整いやすいから、ミート率がアップするケースが多いですよ」

右かかとを踏み込んでスウィングを始動させ、左足をヒールアップして大きなトップをつくったら、あとは左足を強く踏み込んで一気に振り抜く。テークバックで右足、ダウンスウィングでは左足で地面を踏み込み、それが跳ね返るエネルギー(地面反力)を回転に変えることで、飛距離アップが実現するという打法だ。筋力に頼らない打ち方のため、非力な人でもタイミングさえつかめれば飛ばせるのもメリット。

写真/増田保雄

(週刊ゴルフダイジェスト2017年5/2号より抜粋)

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