「今日のコンペ、“新ペリ”だよね?」「“新ペリ”だから、オレにもチャンスありだな!」初めて参加したゴルフコンペで、なにやら仲間たちが「新ペリ」なる謎ワードを使っている。スコア集計方法みたいだけど、一体どういうことなのか。「実は正確にわかってない」という中級者さんも含め、ご説明しましょう!

新ペリとは「1日限定のハンディキャップを計算する方法」。ところでハンディキャップって?

こんにちは。ビギナー編集Aです。みなさん、コンペに出たことはありますか? 春からゴルフを始めて、3カ月でコンペデビューするという方もいるかと思います。「自分なんてまだ下手くそだし、上位に入るチャンスなんてまずないよ……」なんて気を落とさないでください! コンペにはその日1日限定のハンディキャップを計算する方法があるんです。

画像: 多少の運で勝てるかもしれない

多少の運で勝てるかもしれない

まず、ハンディキャップというのは、技量の異なるプレーヤー同士が公平な基準で競い合えるようにすることによって、ゴルフをさらに楽しめるようにすることです。コンペではこのハンディキャップを算出することによって、ベテランも初心者も楽しめるように工夫されているんです。

たとえばAさんはハンディキャップが3。Bさんはハンディキャップが25あるとしましょう。そして、実際のスコア(グロススコア)はAさんが80、Bさんは100だとします。コンペの順位を決めるのは、実際のスコアからハンディの数字を引いたネットスコア。二人のスコアからハンディキャップを引くと、Aさんは「77」、Bさんは「75」となります。つまり、Bさんのほうが上の順位になるわけです。

上手い人とそうでない人が同じ土俵でスリリングに楽しめる。それがハンディキャップというわけですね。ということで、その実際の計算方法をご紹介しましょう。

ハンディキャップの算出方法には「ぺリア方式」「新ペリア方式」「新新ペリア方式」がある

さて、“新ペリ”とは「新ペリア方式」の略称。ペリア方式という算出方法があまり使われなくなり、現在では新ペリア方式でのハンディキャップ算出が一般的になっています。それは一体どのようなものでしょうか。

ぺリア方式での計算方法では、“隠しホール”というものを設けます。ぺリア方式ではアウトとインからそれぞれパー3、パー4、パー5をひとつずつ、パーの合計が24になるように6ホール選びます。もちろんこの6ホールはプレーヤーには伏せられます。プレーヤーは、普段通りにストロークプレーをして、ラウンド後に隠しホールのスコアを合計、それを元にハンディキャップを算出し、ネットスコアを割り出すというわけです。

ぺリア方式の算出の数式は、(隠しホールの合計スコア×3-72)×0.8。たとえば隠しホールの合計が30だと、30×3=90→90-72=18→18×0.8=14(小数点以下は四捨五入)というわけで、ハンディキャップは14ということになります。実際のスコアが仮に90だったなら、ネットスコアは76になるわけです。

そして、“新ペリ”とは、ペリア方式では6ホールだった隠しホールを、12ホールに増やしたもの。理由は簡単で、そのほうが運の要素が減るからですね。より実力が反映されつつ、運の要素もしっかり残っているのが、新ペリのいいところ。

ちなみに12の隠しホールのパーの合計は48となり、ハンディ算出の数式は(隠しホールの合計スコア×1.5-72)×0.8となります。

画像: いい成績をとってもコンペで優勝できるわけではない!?

いい成績をとってもコンペで優勝できるわけではない!?

ペリアだと運の要素が強すぎ、新ペリだと実力が反映されすぎる! ということで、隠しホールを9ホールにした「新新ペリア方式」というやり方もありますが、国内のコンペの多くが採用しているのは新ペリア方式。

ラウンド中、大叩きしたホールで「このホール、隠しホールだといいな〜」なんて会話をしている人がいたら、その人は間違いなく新ペリのコンペに参加中。運の要素が加わることで、ハンディキャップなしのゴルフとはまた違う趣で楽しめるわけです。

ということで、初心者の皆さん、恐れずコンペに参加しましょうね!

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