2017年の女子ツアーではキャロウェイのドライバー使用率が9週連続1位を記録するなど大人気。そして、そのほとんどが話題のドライバー「GBB EPIC」だ。「EPIC」シリーズは「GBB EPICスター」と「GBB EPICサブゼロ」の2モデルをラインナップ。当然、選手によって使用モデル、使用スペックは異なる。では、アマチュアが飛ばせるのは誰が使うスペックなのか。ボールとのマッチングも含めてテストした!

上田桃子は「GBB EPIC×クロムソフトX」で3年ぶりの優勝をつかみ取った

GBB EPICは、ヘッド内部に2本のバーを内蔵した「ジェイルブレイクテクノロジー」を搭載し、ヘッドの剛性を高めてインパクトでフェースだけをたわませることでインパクト効率を高めて飛ばすという革新的テクノロジーを搭載。その性能は、使用率の高さや、中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンでGBB EPICを使用する上田桃子が3年ぶりの優勝を遂げたことでも実証済み。

画像: GBB EPICの飛距離を武器に、上田桃子は3年ぶりの優勝を遂げた

GBB EPICの飛距離を武器に、上田桃子は3年ぶりの優勝を遂げた

そんな話題のドライバーを実際に打ってみて実力を調査するとともに、「みんゴル」編集部では、ボールとの相性もチェックしてみることにした。

女子プロに人気のGBB EPICとクロムソフトのマッチングをテスト!

今回用意したのは、藤田光里プロ仕様の「GBB EPICサブゼロ」ドライバーの9度・Sシャフトと、上田桃子プロ仕様の「GBB EPICスター」ドライバーの9.5度・Sシャフト。後者は柏原明日架プロも同スペックだ。

この2本のドライバーに対して、同じくキャロウェイの「クロムソフト」「クロムソフトX」の2つのボールでそれぞれ試打し、相性をチェックした。やわらかい打感が特徴でドライバーでの低スピン性能が高い「クロムソフト」は藤田プロが、よりスピン性能を高めた「クロムソフトX」は上田プロ、柏原プロが使用している。

テストに先駆け、彼女たちはなぜそのスペックを選んでいるのか。まずはその理由を、みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修に解説してもらおう。

画像: 上田桃子はGBB EPICスターとクロムソフトXの組み合わせ

上田桃子はGBB EPICスターとクロムソフトXの組み合わせ

「上田桃子選手のスウィングは再現性が高いドローヒッター。スターは何と言っても初速性能の高さが魅力。そこにスピン量が安定するソフトXを組み合わせています。以前に比べて左に引っかけるようなボールが出なくなったのは、このマッチングの影響が大きいと思います。飛距離もよく出ていました」(中村)

では、一方の“光里スペック”はどうか。

画像: 藤田光里はGBB EPICサブゼロとクロムソフトを組み合わせる

藤田光里はGBB EPICサブゼロとクロムソフトを組み合わせる

「藤田光里選手は天性の飛ばし屋で、アッパー気味にヘッドを入れ、高打ち出し・低スピンのドローボールが持ち球です。サブゼロは叩いても左にいきませんし、思い切り振り抜けるというメリットがあります。また、サブゼロとクロムソフトの組み合わせは打感が非常に柔らかい。昨シーズン怪我もあった光里選手には、このマイルドな打感は非常に好ましいのではないでしょうか」(中村)

※藤田光里プロは、クロムソフトXも使用

「サブゼロ×クロムソフト」の“光里スペック”は飛距離性能がすごかった

以上を踏まえ、まず最初にテストしたのは、今回、試打・計測に協力してくれた「パフォーマンスゴルフスタジオ」の堀口宜篤プロ。堀口プロのベストマッチングは「サブゼロ」と「クロムソフト」の組み合わせだった。ヘッドスピード46m/s前後の堀口プロの場合「サブゼロ」のほうがつかまりすぎない安心感があり、しっかり振って持ち球のフェードが出た。

そして、「クロムソフト」の低スピン性能が生きて21ヤードもランが出る球となった。ややアッパーに球をとらえる堀口プロの場合「クロムソフトX」でもスピンはあまり増えなかったが、打ち出し角が「クロムソフト」よりも高くなる傾向があり、前に飛ぶ効率で「クロムソフト」に軍配が上がったようだ。

画像: ドローヒッターの堀口プロには、「サブゼロ×クロムソフト」の“光里スペック”がハマった

ドローヒッターの堀口プロには、「サブゼロ×クロムソフト」の“光里スペック”がハマった

「『サブゼロ』と『クロムソフト』の組み合わせは打感もすごくやわらかく、思い切って叩けます。上田プロや柏原プロは、アイアンやウェッジでのスピン性能を重視して『クロムソフトX』を選んでいるのではないかと思いますが、ドライバーの飛距離で考えると『クロムソフト』にメリットを感じますね」(堀口プロ)

アベレージゴルファーには「スター×クロムソフトX」の“桃子スペック”がベスト

次にテストしたのは平均スコア90台のアベレージゴルファー、ライターS。ヘッドスピードは42〜43m/sと比較的パワーはあるが、ミート率に難のあるフェードヒッターだ。

ライターSの場合、最長不倒距離を叩き出したのは「スター」と「クロムソフトX」の“桃子スペック”。クラブが長いぶん、「スター」のほうがヘッドスピードが上がったのが勝因だったようだ。ボールによるスピン量の差は大きくは出なかったが、いちばん飛んだ1発はスピンが少なく、そこは「クロムソフトX」の性能が生きた形だろう。

画像: テストは東京・新小岩の「パフォーマンスゴルフスタジオ」で実施

テストは東京・新小岩の「パフォーマンスゴルフスタジオ」で実施

「クラブが短いぶん、『サブゼロ』のほうが平均的なミート率は高かったですが、『スター』はしっかり当たるとすごく強い球で飛びました。つかまりもいいので、ナイスショットするとドローめの球が出て、普段よりランが出てくれました」(ライターS)

「サブゼロ×クロムソフト」の打感の軟らかさは特筆モノ

最後に打ったのはプロゴルファーの中村修。

中村プロのベストマッチは「サブゼロ」と「クロムソフトX」の独自スペック。中村プロの場合は「サブゼロ」のほうが明らかに低スピンの球が出ており、左に行かない安心感からか、「サブゼロ」のほうが思い切って振れ、ヘッドスピードも出ていた。

ボールで見ると、「クロムソフトX」のほうが打ち出し角が高く出ており、ヘッドの低スピン性能と相まって「高弾道・低スピン」の飛ぶ球が出た。

画像: 芯のある打感が好みの中村は、「サブゼロ×クロムソフトX」の組み合わせがベストと語った

芯のある打感が好みの中村は、「サブゼロ×クロムソフトX」の組み合わせがベストと語った

「『サブゼロ』は打感がとてもやわらかいので、『クロムソフト』と組み合わせた場合の打感の軟らかさは特筆もの。ここは個人の好みですが、私は多少硬めの打感が好きなので、クロムソフトXのほうが合うと感じました」と、打感に注目したのはプロならでは。

つかまり重視なら「スター」。叩きたいなら「サブゼロ」。ボールは打感も肝心だ

試打結果を踏まえ、アマチュアがどのようにそれぞれ2モデルがラインアップされているGBB EPIC、そしてクロムソフトボールを選べばいいか、まとめてもらおう。

「低スピン性能や叩いても引っかからない安心感を求める人は藤田光里選手が使う『サブゼロ』、球をつかまえたい人にとっては上田桃子選手の『スター』を選ぶのが基本と言っていいでしょう。ボールは、ドライバーでの低スピン性能は『クロムソフト』に軍配が上がりますが、『クロムソフトX』も遜色はありませんし、アイアン、ウェッジなどでのスピン量はクロムソフトXのほうが安定します。最後は軟らかい打感が好きならクロムソフト、芯のある打感が好みならクロムソフトXという風に、打感で決めてしまうのもアリですね」(中村)

画像: 2つのヘッド、2つのボールの組み合わせの中に、必ずあなたにピッタリのものがある!

2つのヘッド、2つのボールの組み合わせの中に、必ずあなたにピッタリのものがある!

「光里スぺック」か、「桃子スペック」か。はたまた、自分だけの「マイスペック」を見つけ出すか。GBB EPICとクロムソフトの最適マッチングでスコアと飛距離を両方アップさせちゃいましょう!

(撮影:三木崇徳 取材協力:パフォーマンスゴルフスタジオ)

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