レジェンドと呼ばれるプレーヤーの言葉には、ゴルフを変える力がある。今回は、1945年に11連勝(年間18勝)というおそらく永遠に破られることはないであろう大記録を達成した名手バイロン・ネルソンの言葉を紹介しよう。

「ゴルフについて書くことは、プレーするよりもかなり難しいことだ」

「ゴルフについて書くことは、プレーするよりもかなり難しいことだ」byバイロン・ネルソン

ネルソンは引退間際の1946年に、自分のセオリーを書き著しているが、その中の「言葉」で正直に告白している。偉大といわれるような成績を残した名手は、現役時代には一般ゴルファーに向いた技術はまったくといっていいほど考えていないものだ。自分に向いた技術を懸命に練習して、その方法で試合に勝つことに全力をかけるのであって、一般ゴルファーのことを考える余地は微塵もない。

画像: ツアー引退後も長年マスターズのスターターを務めた(写真:1982年マスターズ)

ツアー引退後も長年マスターズのスターターを務めた(写真:1982年マスターズ)

しかし、引退した時から、自分の技術を一般ゴルファーに寄与できるものは……と熟考が始まる。

〈私の最初のダウンスウィングは、ウェートを右から左へ移し替えることであるが、それは意識的に左ヒップと肩で引き下ろすことで具現化する〉

ネルソンのこんな達意のハウツーが表現されるのは、引退後の何年か先のことである。

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