2017年10月19日から行われているNOBUTA GROUP マスターズGCレディースの2日目、クラブ超過でプレーをしていたことをスタート前に気づき、自ら申告して8打罰を受けてしまったアン・シネ。「20年間ゴルフをしてきて今回初めて起きたこと」とあまりの精神的ショックに体調不良を起こし棄権してしまったというが、一体どんな罰なのか、詳しくおさらいしてみよう。

15本持ってラウンドを開始してしまった

アン・シネは初日に15本のクラブを持ってラウンドしてしまった。ラウンドでキャディバッグに入れられるクラブは最高14本までというのは規則4‐4により決まっている。

アン・シネは15本持っていたということで、各ホールにつき2打罰が与えられるが、1ラウンドにつき最高4打までなので、このミスにより4打罰を課せられてしまった。

しかしアン・シネはこの日、15本持っていることに気が付かずにホールアウトし、スコアを申請してしまった。これは規則6‐6dスコアの誤記に当てはまる。規則6‐6dによると

競技者は、自分のスコアカードに記入された各ホールのスコアが正確であることについて責任がある。競技者があるホールのスコアを真実のスコアよりも少なく申告した場合、その競技者は競技失格となる。競技者があるホールのスコアを真実のスコアよりも多く申告した場合は、そのホールのスコアは申告どおりとする。(JGAのHPより引用)

画像: 20年間やってきて初めての出来事ですと肩を落とした

20年間やってきて初めての出来事ですと肩を落とした

つまり、少ない申告をすると競技失格、多い申告をすると多いまま反映されるということとなる。今回アン・シネは少ない申告をしたが、競技失格とはなっておらず、自ら棄権という選択肢を選んでいる。これはなぜなのか。そしてまた、なんで“8打罰”となったのか。

前出の規則6‐6dには「例外」というものが載っている。

どのホールであっても、競技者がスコアカードを提出する前には罰を受けていたことを知らずに1打または複数の罰打を含めなかったために、真実よりも少ないスコアを提出していた場合、その競技者は競技失格とはならない。このような状況では、その競技者は該当する規則に規定されている罰と、その競技者が規則6-6dに違反をした各ホールに対し2打の追加の罰を受ける。(JGAのHPより引用)

アン・シネはこの例外に当てはまった。この例外により4打罰。15本入れていた罰と合わせて8打罰となってしまったということだ。

NOBUTA GROUP マスターズGCレディース初日では、葭葉ルミも超過クラブをプレー中に自己申告して4打罰を課されている。アマチュアゴルファーも、スタート前にはクラブの本数の確認を習慣にしておこう。

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