豪州とワンアジアツアー共催のエミレーツ・オーストラリアンオープンが23日に開幕し、ジェイソン・デイが好発進を切った。2013年のワールドカップで個人&団体のダブル優勝を飾って以来となる母国でのプレーに本人、口ぶりも滑らか。果たして彼は“ホーム”でなにを語った?

勝つことを意識するよりも“楽しむこと”が大切

大会前の会見でまず語ったのは次週のヒーロー・ワールド・チャレンジで9ヶ月ぶりに競技に復帰するタイガーについて。

「本人と直接話したけれど、ここ3年で体の状態は一番良いといっていた。自分も腰痛の経験があるからわかるけれど痛みがある生活はすごく辛い。でもそれがなくなったというんだから素晴らしいね」

「SNSにアップされた動画を見ても(試合でプレーする)準備はできてるみたいだね。どうやら飛んでいるらしいし我々にとって厄介な存在になるかもしれないよ」

憧れの人タイガーの復帰を心から歓迎している様子のデイは、バハマで行われるヒーロー・ワールド・チャレンジでの対戦を心待ちにしている。

画像: メジャー制覇には「楽しむこと」が一番だと語るジェイソン・デイ(2017年WGCブリヂストンインビテーショナル)

メジャー制覇には「楽しむこと」が一番だと語るジェイソン・デイ(2017年WGCブリヂストンインビテーショナル)

またスポーツ専門チャンネルESPNのインタビューでは矢継ぎ早の質問にも淀みなく返答。とくに興味深かったのは「これからメジャー制覇を目指すプレーヤーへのアドバイスは?」と訊かれデイが語った内容だ。

「楽しむことが一番。それが一番難しいんだけれど、プロセスも結果も含めじっくりと楽しんで欲しい。自分の場合は(2015年の7月に)RBCカナディアン・オープンに勝ってすぐ全米プロでメジャー初制覇。その喜びに浸る間も無くプレーオフシリーズで立て続けに勝ってしまった。ちょっと駆け足すぎて実感がなかった」

「その経験からいわせてもらうと厳しい競技を楽しんで、勝ったあと“メジャーチャンピオンになったんだ”という実感を持って欲しい。やるべきことができたという達成感をじっくり心と体に染み込ませてもらいたい。とにかくエンジョイすることだね」

来年も引き続きメジャーに勝つことを最大の目標に戦う松山英樹に、デイの言葉は響くだろうか。

写真/姉崎正

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