2017年の「WGC HSBCチャンピオンズ」の遅刻による失格から”ダメキャディ”・オブ・ザ・イヤーに選ばれてしまった今平周吾のキャディ、柏木一了さん。その本当の姿は、かつては谷口徹など有名選手のキャディを務め、今平周吾の躍進を支えた名キャディ。今平が催した謝恩パーティに出席した縁の下の力持ち的存在の柏木さんに、今平の今季の活躍について聞いた。

日本と上海の時差1時間を考えなかったのが“落とし穴”

「WGC HSBCチャンピオンズ」3日目、スタート時間を勘違いし、失格となった今平周吾。開催地・上海と日本との1時間の時差を考慮にいれず、日本ゴルフツアー機構のサイトでスタート時間を確認していたため、練習場に向かった時にはすでにスタート時間が過ぎており競技委員に失格を告げられたという。

「(今平の)調子が悪くなかったので、残り2日間が楽しみだったのですが……」と柏木さん。言い訳はせず「すべて自分の責任」と宣言し、それによってダメキャディ・オブ・ザ・イヤーとなってしまったわけだ。

画像: 今平のキャディを務める柏木一了さん(写真左)

今平のキャディを務める柏木一了さん(写真左)

そんな柏木さんに今季の今平周吾の活躍について聞いてみると、「驚きはない」という。

「ある意味天才と言えるかもしれません。プロでも芯を外して少しヒールに当たったりすることはありますし、たとえば谷口(徹)さんはそれを『今のはシャフトに当たった』とか大げさに表現したりしますが、周吾はまず芯を外さないんです。芯を外してもほんのわずか。とにかくミート率は抜群です」

元々のショットセンスに加え、2017年は精神的にも大きな成長があったようだ。

「最近は少し大人になってきたんですよ。もともと無口で淡々とプレーするタイプなので、プロアマで一般の方とラウンドするときには会話が弾まない。でも活躍するにつれて様々な人から声をかけられるようになり、こういう会(謝恩会)でも挨拶できるようになってきたんです」

そんなエースキャディの柏木さんだが、実は今平の初優勝のときはバッグを担いでいない。ピンポイントでバッグを担ぎ、美人キャディとメディアをにぎわせた若松菜々恵さんが、今平の初優勝の栄光を分かち合っている。ゆえに、柏木さんの来季の目標はシンプルそのものだ。

「もちろん2勝目、3勝目を挙げるのが目標ですが、実は初優勝のときは毎年恒例の私が主催するコンペがあってキャディをしていなかったんです。なので、今度は自分が担いで優勝を分かち合いたいですね」

2017年のキャディ・オブ・ザ・イヤーは賞金王・宮里優作のキャディを務めた青山邦仁さん。柏木さんが今度はキャディ・オブ・ザ・イヤーになれる日を、今平のますますの活躍とともに大いに期待したい。

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