スコア100切りを目指すゴルファーがスコアを崩す最大の要因といえば、ティショットのOB。ティショットのOBをなくす、あるいは減らすことができれば、おのずとスコアはまとまってくる。今の実力そのままでOBに行かせないためにできることはなにか、考えてみた。

そもそもなぜOBゾーンまでボールが飛んでいってしまうのか?

OBとはアウト・オブ・バウンズの略で、直訳すれば「区域外」となる。どうして区域外にまでボールが頻繁に飛んで行ってしまうのか。OBを減らすためには、まずはそこから考える必要がある。

なぜOBゾーンにボールがいくのか。第一の理由は、OBに届くクラブを持っているからだと言える。たとえば200ヤード先のOBゾーンにボールがつかまるためには、200ヤードを飛ばす必要がある。ならば、200ヤード飛ばないクラブを持つことで、OBは回避できる。

3番ウッドや5番ウッドはティショットで使う場合、ドライバーより難しく感じる場合があるので、たとえばロフト23度前後のユーティリティなどでティショットをしてみるのは、OBを防ぐための有効な戦略だ。極端な話、たとえパー5だとしても、8番アイアン、もっといえばピッチングウェッジでティショットしたって何の問題もないのだ。

とはいえ、ティグラウンドのすぐそばにOBがある場合も多い。そういうときにオススメなのが、クラブを短く持つこと。グリップの先端ギリギリを持つくらい。短く持つと、スウィングが自然にコンパクトになり、ミート率が高まる。

OBゾーンにボールがいく理由、その2はやはり曲がりだ。真っすぐ飛べばフェアウェイど真ん中を捉えるはずのボールが、意図せず曲がることでOB杭を飛び越えてしまう。これはどうすればいいのだろうか。

画像: 右サイドに見える白いOB杭。これが視界に入るだけで萎縮してしまう人は多い

右サイドに見える白いOB杭。これが視界に入るだけで萎縮してしまう人は多い

たとえばスライサーが右OBを避けるためには、思い切ってティグラウンド右端にティアップし、極端に左を向いて構えるのはひとつの戦略だ。どれだけスライスしてもOBまでいかないように構えれば、あとは振るだけ。

往々にしてそういうときに限ってスライスせず、ナイスショットが出たりするものだが、それは割り切って考えるべきだ。「仮にナイスショットしても左のラフ」というように考えられたらOBは減らせる。「仮にミスしたらOB」という状況でショットに望まないことが重要だ。

いずれにしても、ミスするとすれば右、あるいは左、とミスの方向をあらかじめ限定しておくことは、OBを減らすという観点からも、スコアをまとめるという観点からも非常に大切だと言える。ゴルフボールは基本的に真っすぐは飛ばないと考えておくべきだ。

最後に、一度OBが出たら、番手を変える、あるいはティアップする場所(右にティアップしていたら左、左にティアップしていたら右など)を変えて狙いを変えるといったことをするのは有効な方法だ。同じ場所、同じ番手、同じ狙いで打って2連続、あるいは3連続OBを打つのは、あまり賢いやり方とは言えない。

もちろん、OBを減らす最大の特効薬は練習だ。一生懸命練習して、曲がりの幅を抑えることができれば、それに越したことはない。しかし、練習する時間がない、そもそも練習してもイマイチ上達を実感できない、という人は、上に挙げたようなちょっとしたコツを実践してみよう。OBの数が少しは減らせるはずだ。

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