月刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウ。今回は、バッバ・ワトソンの優勝で幕を閉じたジェネシス・オープンの会場から、PGAツアーの最新の観戦方法をピックアップ。

アメリカではUBER観戦が今や主流!?

こんにちは。ケンジロウです。

ロサンゼルスに来ています。ジェネシスオープンの決勝ラウンドを見てきました。バッバ・ワトソンが2年ぶりの優勝。リビエラでは14年、16年に続けて3度目のタイトルとなりました。ほんとリビエラと相性がいいですよね。

さて、バッバの話はまたするとして、今回は別の話題をひとつ。それはUBER(ウーバー)です。

自動車配車サービスのUBERですが、こちらアメリカではすでにインフラとして成り立っている感があります。実はPGAツアーでも今年からのこのUBERでのコースへの来場を積極的に受け入れているんです。

画像: 日本にも徐々に浸透してきた自動車配車サービスの“UBER”

日本にも徐々に浸透してきた自動車配車サービスの“UBER”

これまでのゴルフ観戦と言えば、ゴルフ場から遠く離れた駐車場に車を停めて、そこから乗合バスに乗ってコースまでたどり着く流れですよね。トータルですごく時間がかかります。私も日本のとあるトーナメントで、試合会場から30分近く離れた駐車場に停めさせられ、そこからバスに乗るのに30分近く待ち、あげくスタート時間に間に合わなかった苦い記憶があります。

その点このUBERなら、楽々コースまで行けちゃいます。そして値段も安い。10.34マイルで21.28ドル。キロ換算でだいたい16.5キロで2300円ぐらいの計算ですね。駐車場代や運転の労力を考えたらこちらのほうが絶対コスパはいいですよね。乗合だとさらにお得です。

そして何よりいいのが、コースの入場ゲートから歩いてわずか5分ほどのところにUBERのドロップポイントがあること。このあたりもPGAツアーがUBERを推奨しているのがみてとれます。ポイントに降ろしてもらい、帰りもそのポイントから乗ります。

画像: いいものは何であれ取り入れるのがアメリカ流だ

いいものは何であれ取り入れるのがアメリカ流だ

聞けばPGAツアーでは年間を通して各大会UBERのドロップポイントを用意していて、コースの近くで乗り降りできるようです。大会期間中はUBERのスタッフもいて、コースまでの道のりを案内していました。

私もゴルフ場からの帰り道、早速利用してみました。

ドロップポイントでアプリを起動し目的地のホテルの住所を入れてドライバーを探します(検索をするとだいたいホテル名などは出てくるので、そこをクリックするだけで目的地が登録できます)。ドライバーがすぐに見つかり、3分後ぐらいにやってきたのはシルバーのホンダCR-V。シェリースさんという女性がドライバーでした。

画像: アメリカでインフラ化しているUBER。日本では規制などもありアメリカのようにはいかないようだが……

アメリカでインフラ化しているUBER。日本では規制などもありアメリカのようにはいかないようだが……

シェリースさんに聞けば、大会期間中はUBERの利用者は多いそうで、四六時中、リビエラCCに来ているようです。

ホテルまで20分ちょっと。支払いはオンライン決済で済んでいるので、着いたらあとはシェリースさんにお別れを言って、降りるだけ。非常にイージーですよね。

PGAツアーはいいアイデア、いいシステム、いいものはどんどんと取り入れる柔軟性があって、毎年進化しているように感じます。コースにアクセスしやすければ、お客さんも自ずと増える。まさにツアー側がいいサイクルを作っていますよね。

日本のツアーも、客離れを嘆くだけでなくて、こうした取り組みを参考にするといいかもしれませんね。

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