バッバ・ワトソンの優勝で幕を閉じたジェネシスオープン。今回はその試合で最終日最終組でプレーしたパトリック・カントレーに注目。ゴルフ界で世界的に進む“世代交代”について、月刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウがレポート!

松山英樹の1コ下“スピース世代”が米ツアーを接見中

こんにちはケンジロウです。

ロサンゼルスからフロリダに移動してきました。ジェネシスオープンが終わり、続いてホンダクラシックが開催されるPGAナショナルに来ています。

ジェネシスオープンではバッバ・ワトソンの話題で持ち切りでしたが、私が気になったのが、最終組で回っていた同世代の2人、パトリック・カントレー(92年3/17生まれの25歳)とキャメロン・スミス(93年8/18生まれの24歳)です。

彼らはいわば「花の92、93年生まれ組」。この世代の選手がいまツアーを席巻し始めていて、かなり豊作の世代と言えるのではないでしょうか。

画像: パトリック・カントレー(左)とキャメロン・スミス(右)

パトリック・カントレー(左)とキャメロン・スミス(右)

この世代の有名人を挙げると、ジョーダン・スピース(93年7月27日生まれの24歳)、ジャスティン・トーマス(93年4月29日生まれの24歳)、ダニエル・バーガー(93年4月7日生まれの24歳)、ブライソン・デシャンボー(93年9月16日生まれの24歳)です。

この4人だけでもまあまあ驚きですが、それ以外にもオリー・シュナイダージャンズ(93年6月15日生まれの24歳・フェニックスオープンで3位)、グレイソン・マレー(93年10月1日生まれの24歳・2017バーバゾル選手権で優勝)の2人もいます。PGAツアーをよくご覧になっている方なら、もうすでに知っているかもしれません。

ちなみに松山英樹(92年2月25日生まれの25歳)はカントレーと同い年で、スピースらのひとつ上の世代、世界ランキング2位のラーム(94年11月10日生まれの23歳)は逆にスピースのひとつ下の世代になります。

さてそのカントレーですが、日本のファンの方にはまったく馴染みがないと思いますので、以下に彼の経歴を記しておきましょう。

2011年の全米オープンでローアマをとり、アマチュアとして出場した試合でも「60」のスコアを出すなどしています。またアマチュア世界ランキングでトップにもなり、アマチュア時代はスピースやトーマスと同様にかなり活躍していたみたいです。2人に比べて遅咲きですが、今季はすでにシュライナーズホスピタルforチルドレンオープンで優勝、今回のジェネシスオープンでも土曜日の時点では首位に立ち、優勝に最も近い位置でプレーしていました(最終的に4位)。

ジェネシスの最終日に彼のプレーを観て回ったのですが、特別に飛ばし屋でもなく、圧倒的にパットが上手いとかではなく、とにかくボギーを打たないようなゴルフで、マネジメント力に長けているような印象でした。派手に球を曲げて空中戦で勝負してくるバッバとはいかにも対照的でしたね。それでもジェネシスのバックナインではショットが右に曲がり、パットも入らず、最後はバッバの前に息切れしてしまいました。

スピースやトーマスと比べて派手さはなく終始寡黙で、ある意味“存在感が薄い”のですが(笑)、淡々とスコアを出していくので、一緒に回る選手はイヤかもしれないですね。

それにしても最終日は緊張していたのかいつもにも増して寡黙でしたね。キャメロン・スミスも輪をかけて地味だったけど……。でもこういう経験を積み重ねて、どんどんステージを上っていくんでしょうね。

彼らはタイガーに憧れてゴルフを始め、そしてタイガーの活躍を見て育ってきた世代。もちろんパーシモンなど打ったことはなく、今のチタンヘッドの軽いクラブで育ち、いわゆる「曲がらないクラブ」の飛ばし方を心得ています。

画像: 小さな頃からチタン製クラブの感覚を養ってきたことも、若い世代ならではの強みだろう

小さな頃からチタン製クラブの感覚を養ってきたことも、若い世代ならではの強みだろう

日本で彼らと同世代というと今平周吾(92年10/2生まれの25歳)や堀川未来夢、竹安俊也といったあたり。日本のツアーでもその世代が頭角を現してきていますね。今平は高校時代にアメリカのIMGアカデミーで修業をしていたときに、スピースらと試合で戦ったみたいですよ。

日米ともにフィールドの世代交代が進んでいます。

写真/姉﨑正

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