身長が違えば当然振り方も変わってくるはずなのに「ゴルフスウィングはひとつ!」と教える傾向が強い。実は、身長ごとに最適なスウィングがあり、自分の身長に合ったスウィングを身につけることで今よりもっと上達のスピードが上がるのだ。平均よりは身長低めの160センチ代表として岩本肇プロに、体格を生かしたスウィング方法を教えてもらった。

どっしり低重心アドレスが作れる

背が低いと一見不利に思われがちだが、小さいからこそのメリットがあると、背が低い代表として指導してくれた岩本プロは言う。

「もちろん、背が高いほうが体を大きく使うという意味では有利です。しかし、決して利点がないわけではありません。背が高い人に比べて小さい人は、地面から腰までが低い。つまり、自然に重心を低くできるんです。重心が低くなれば、下半身が安定するので、どっしりしたアドレスを作ることができます。そして、そのまま振れば左右のブレが少ないスウィングを作ることが可能になります。思い切り振ってもブレにくい、バランス力の強さが最大のメリットですね」(岩本、以下同)

画像: 背が高い人に比べて、腰の位置と地面が近くにあるので、重心を低く保ちやすい。低くできることで、どっしりと安定したアドレスを作ることができる

背が高い人に比べて、腰の位置と地面が近くにあるので、重心を低く保ちやすい。低くできることで、どっしりと安定したアドレスを作ることができる

確かに、圧倒的に安定感は高い。それを活かしてスウィングすることで、“背の低さ”を最大限利用することができるというわけだ。

バランス力の強さを活かすために、大事なポイントがあると岩本プロ。

「スウィング中、意識してほしいのが両太ももです。とくに内側に力を入れておくことで、体の力がより外に逃げにくくなります。テークバックで右太ももの内側にしっかり体重を乗せ、ダウン以降は、右太ももを左太ももに寄せていくイメージで振ってみましょう。この意識を持つだけで、腰や肩も連動して動いてくるので、上半身を意識しなくても体がしっかり回るようになります。必要以上に体を回さなくなるので、より安定感が増したスウィングができるようになりますよ」

画像: バランス力の強さを活かすために太もも内側に力を入れる

バランス力の強さを活かすために太もも内側に力を入れる

棒立ちになると、力が入りにくくなるため、前傾はしっかり作る。グリップエンドがベルトの下を指す位置で構えると、太ももに力が入りやすいアドレスができるので意識してみよう。

この記事は週刊ゴルフダイジェスト2018年3月27日号特集「同じいいハズがない! 身長別ベストスウィング」より一部を抜粋したものである。他にも180センチオーバーの大きい人や170センチ台の普通の人のスウィングなどが掲載されている。続きは本誌にてチェックだ!

写真/増田保雄

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