シングルとは、アマチュアゴルファーのなかでもハンディキャップが10を割る実力を持ったプレーヤーを指す言葉。そんなシングルが上手くなるために実行してきた思考や行動パターンは、スコアが伸び悩んでいるゴルファーの手助けになると、メンタルトレーナー・プロコーチである松本進は言う。著書「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」から、シングルのゴルフに対する心構えをご紹介。

根拠のない自信は失うことのない自信でもある

自信と結果は別物。しかし、根拠のない自信を持つことがシングル入りの第一歩です。初心者であっても5メートルのパットを毎回入れる自信を持って一向に構わないのです。

世の中には10回成功しても自信が持てない人もいれば、1回もやったことがないのに自信を持てる人がいます。シングルになれた人は、初心者の頃から本能的に自信を使いこなし、気分よく上達していました。だから大きな壁にも当たらず、とんとん拍子に上達していったのです。

自信を持ってショットしたほうが、不安に思って打つより成功の確率は間違いなく上がります。ですから、ヘタだから、初心者だからと思わず、大いに自信を持ってゴルフに臨みましょう。

画像: ロングパットも、外すことを恐れながら打つより、入れる自信を持って打ったほうが良い結果に結びつく

ロングパットも、外すことを恐れながら打つより、入れる自信を持って打ったほうが良い結果に結びつく

でも誰かに「ヘタなのにそんなに自信を持って、もし失敗したらどうするの? 恥ずかしくない?」といわれたら……。そんなときは「別に何も」と答えればいいのです。もともと腕前と自信はまったく関係ないのですから、自信がスコアに結びつかなくとも、気にすることはないのです。自信を持つことで唯一のマイナス点は、結果が望み通りにならなかったときに失望するケース。

だから、自信は持っていいけれども、いい結果を期待するのはよくありません。自信は持っているが、いい結果を期待しないゴルファーだけがシングルになれるのです。

それでも「結果が伴わないのに、自信は持てない」というまじめなゴルファーは、ピンと伸びたヒモのイメージを持つことで自信をつけるようにしましょう。頭のてっぺんから体の中央にヒモを垂らし、このヒモをピンと張るイメージを強く持つのです。

すると姿勢がよくなり、目線が上がって、胸が開き、自然に自信を持てるようになります。

自信に満ち溢れた王様の姿勢です。

「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」(ゴルフダイジェスト新書)より

写真/増田保雄

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