ゴルフクラブを購入するときに選ぶ必要のあるもののひとつに、シャフトのフレックス、いわゆる硬さがある。「ヘッドスピードが40弱だからRかな」、「42あるからSだろう」といったように決めていると思うが、本当にその決め方で大丈夫だろうか? 本来はどのように選ぶのが正解なのか、シャフトの硬さの役割を含め、改めて考えてみた。

シャフトについておさらいしよう!

シャフトの硬さを表す表記は主に5種類。
L(レディース)
A(アベレージ)
R(レギュラー)
S(スティッフ)
X(エキストラ)

これにメーカーによってSとXの間のSXや、RとSの間のSRなどが個別に存在する。同じRでもR1とR2などの表記で分けていたりもする。なぜ個別な表記やオリジナルの表記があるのかというと、シャフトの硬さを表す統一された基準がないから。同じR表記でもメーカーやブランドによって硬さは実はバラバラなのだ。

そもそもシャフトの硬さは、シャフトのバット(グリップ)側を固定し、チップ(ヘッド側)を振動させてその振動の回数で決めている。振動数が少ないものほど柔らかく、振動数が多いものほど硬いと判断されるのだが、その数値基準はメーカーやブランドによって異なるため、極端な例を挙げるとアスリート向けシャフトのRよりもアベレージ向けシャフトのSの方が柔らかいなんてこともあり得るのだ。

画像: 上からX、S、Rというアルファベットがシャフトの硬さを表している

上からX、S、Rというアルファベットがシャフトの硬さを表している

そもそもシャフトの硬さはスウィングにどのような影響を及ぼすのか? シャフトのしなりは、主にタイミングの取りやすさと飛距離に影響する。簡単にメリット、デメリットをまとめると、

柔らかいと……
・飛ぶ可能性が高まる
・タイミングが取りやすくなる
・ミスすると曲がる度合いが大きくなりやすい

硬いと……
・ボールをミートしやすくなる
・ミスしても曲がりが少なくて済む
・パワーがないと飛距離が出しにくい

といった具合だ。しなりがあるとヘッドが振り子のように「間」を作ってくれるのでタイミングが取りやすく、そしてしなりが大きいほど、ゴムでいう伸びた状態になり、しなり戻りが大きくなる。つまり、ヘッドを加速しやすくしてくれるので、飛距離アップの可能性が高くなるのだ。しかし、しなりが大きすぎるとタイミングが外れた時にヘッドのブレが大きくなりやすく、曲がりが大きくなる危険性も秘めている。

反対に硬いとシャフトがしならないぶん、小手先でヘッドが操作しやすくなるのでボールをミートしやすくなる。打点のズレによる曲がりもインパクトでのヘッドのブレが抑えられるため、曲がり幅が少なくて済む。一方で、しなりが少ない分、パワーがないと飛距離が望めなくなる。

上記の違いは、あくまでシャフトの硬さだけを変えた場合による差であるのだが、そういった市販シャフトはほとんど存在しない。というのも、市販されているシャフトは、そのフレックスを使うゴルファーの傾向に合わせ、フレックスによって微妙にシャフトのねじれや重さを変えていることがほとんどだからだ。

現実的には、柔らかめのフレックスは、同じブランドの硬めシャフトに比べ、ただ柔らかくするだけでなくトルク、つまりシャフトのねじれを大きくしてつかまりやすくしていたり、軽くしていたりとより良い結果を得られやすいようにチューニングしてあるので、単純に上記の硬さによる違いは当てはまらない。

ミスショットの原因がシャフトの選び方にある場合も……?

では肝心のシャフトのフレックスはどう選べば良いのかという部分だが、純正シャフトであれば、メーカーがある程度のヘッドスピードの幅に合わせて基準を設けているのでそれに自分のヘッドスピードを当てはめて選べば、それほど外すことはないだろうが、カスタムシャフトに関して言えば、残念ながら実際に打ってみて振り心地や弾道データを確かめてみるしかない。

繰り返しになるがシャフトフレックスの明確な基準がないため、ブランドによって硬さは微妙に異なる。振動数の数値で多少の硬さを判断することはできても、使用するゴルファーのスウィングのクセなどによって振動数が同じでも硬く感じるゴルファーもいれば、柔らかく感じるゴルファーもいる。

画像: カスタムシャフトを選ぶ場合はできるだけ試打をしよう

カスタムシャフトを選ぶ場合はできるだけ試打をしよう

それでいて硬さによる特徴の違いもフレックスによって微妙なチューニングがされている。さらに組み合わせるヘッドの性能によってもしなり方は変わってくるので、「自分のスウィングで試す」以外に比較する方法がないのだ。

これからクラブを購入しようと考えている方は、今までのクラブがRだったからRで良いだろうと決めつけをせず、是非一度試打をしてから購入することをお勧めしたい。たとえ純正でもだ。なぜなら同じ位の硬さとは限らないから。ミスショットの原因は、そういったところから起きている可能性は大いにある。一度見直してみてはいかがだろう。

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