米男子ツアーのチューリッヒクラシック of ニューオリンズは昨年より個人戦から2人1組のチーム戦に変更された。以前はビッグイベントの谷間とあってスキップする選手が目立ったが、フォーマットの変更で一躍選手たちの人気を集めるイベントへと様変わり。次なる秘策は男女のミックスイベント開催だというが果たして……?

チューリッヒクラシックで男女が同じ舞台に立つ?

同大会ではツアー史上はじめてスタートホールにDJが登場し選手の入場曲を採用する試みを行い話題になった。ただゴルフというゲームの性質上、集中力を高めたいタイミングに音楽を流すことに抵抗を示す選手もおり賛否両論だった。

そして今度はPGA&LPGAツアーの選手たちによる男女ミックスマッチ構想が持ち上がっているという。

これは大会の数日前に米女子ツアーのコミッショナー、マイク・ワン氏がゴルフチャンネルの取材に「男女共催イベントに非常に興味がある」と語ったことに端を発する。

この発言に米男子ツアーのジェイ・モナハンコミッショナーが素早く反応。「男子と女子が同じコース、同じ大会で競技を行うイベントは近い将来必ず実現するだろう。(タイミングについて)あとは時間の問題」と語ったのだ。

画像: 男女のミックスマッチが実現すれば石川遼や新垣比菜が同じ舞台に立つ日も来るのだろうか......?

男女のミックスマッチが実現すれば石川遼や新垣比菜が同じ舞台に立つ日も来るのだろうか......?

現時点ではまだ具体的なスケジュール調整やフォーマットのすり合わせなどは行われているわけではないが、両ツアーのコミッショナーが男女ミックスイベントに興味を示したことで今後具体的な話し合いが行われることになりそうだ。

実現すれば特にLPGA側のメリットは大きい。というのも東洋勢がツアーを席巻し人気低迷が叫ばれて久しいだけに人気回復の起爆剤として、さらには女子プロが知名度を上げる貴重なチャンスになり得るからだ。

かつて日本でも男女が同じ週、同じ会場(2コースを使用)で競う大会があった。三好カントリーを舞台に1970年にスタートした東海クラシックである。しかし94年の25回大会から男女分かれての開催となった。

画像: かつて東海クラシックでは同じ会場で男女のツアーが開催されていた。写真は岡本綾子(左)と青木功(右)(写真/1989年のトップ杯東海クラシック)

かつて東海クラシックでは同じ会場で男女のツアーが開催されていた。写真は岡本綾子(左)と青木功(右)(写真/1989年のトップ杯東海クラシック)

全盛期(1990年)には44試合を開催していた国内男子ツアーは今季25試合まで減っている。石川遼新選手会長を中心に必死でファンサービスの向上に努めているが、現状では試合数、集客力で上をいく国内女子ツアーの力を借りるのも一案かもしれない。

ストロークプレーに限らずフォーサムやフォーボールなど趣向を凝らした男女ミックスマッチで、石川や重永亜斗夢が新垣比奈や永峰咲希と同じ舞台に立つ。Y.E.ヤンがイ・ボミとタッグを組むなんてことも……。なんだか夢が広がりませんか?

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