5月とは思えない気温が続き、春を通り越して夏を感じさせるゴールデンウィーク。2018年5月3日から4日間競技で行われる女子公式戦の第一戦でもある「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」の練習日、27度という気温の中で大汗をかきながらもマスクをしながら練習している選手が目立った。その理由とは?

東京都心では4月の夏日が観測史上過去最多の9日間になるなど、春を通り越して夏のような気候が続いている。真冬は風邪や乾燥対策、春先はスギ・ヒノキの花粉対策でマスクをする人が多いが、5月に入って徐々に落ち着き、マスクをしなくても大丈夫という人も。

ワールドレディスサロンパスカップの練習日、27度の夏日にも関わらず、植竹希望や竹内美雪など、練習中にマスクをしている選手が目についたのでその理由を聞いてみた。

画像: 芝以外にもさまざまな花粉症を抱える植竹希望

芝以外にもさまざまな花粉症を抱える植竹希望

「花粉症なんです。芝の……」

そう話すのは2017年にプロテストに合格し、勝みなみや新垣比菜と同じ黄金世代の89期生・植竹希望。

「今の時期、実は芝と松の花粉がピークなんです。私の場合は芝だけでなく、カモガヤやハルガヤなどのカヤ類、松、ヒノキ、スギもアレルギー。4月に京都で行われたステップアップツアーのパナソニックオープンレディースでは、白いゴルフシューズがクリーム色になるくらい花粉が飛んでいたのですが、その時にアレルギー症状で蕁麻疹が出てしまって……」(植竹プロ)

というわけで、5月に入ってもマスクが手放せないのだという。

「そこまでくるともうプレーにも支障をきたしますよね。病院に行ったときに、プロゴルファーなんですって話したら、『プロゴルファーなのにこんなにアレルギーあるの!?』ってお医者さんに笑われましたよ。暑いけど背に腹は代えられないですね」(植竹プロ)

とのことだった。同じくマスク姿の竹内美雪にも話を聞いた。

画像: 竹内美雪もマスク姿。プロゴルファーにとっての花粉症は深刻な問題だ

竹内美雪もマスク姿。プロゴルファーにとっての花粉症は深刻な問題だ

「調べてないからハッキリ分からないんですが、芝の花粉症みたいです。結構ツラいんですけど、我々プロゴルファーはゴルフ場が職場なので逃げ出す訳にもいきませんしね……」(竹内プロ)

花粉症の主な症状といえば鼻水とくしゃみ、目のかゆみに加え、重症化すると植竹のように蕁麻疹が出たり、咳や頭痛など症状はさまざま。

画像: 畑岡もしっかりと花粉から身を守っていた

畑岡もしっかりと花粉から身を守っていた

同じくこの日マスクをしていた畑岡奈紗は2017年の米女子ツアー「マニュライフ・クラシック」で途中棄権した原因が花粉の影響による体調不良だと言われており、花粉には人一倍気を遣っているのも分かる。

多様な木に囲まれ、芝で覆われているゴルフ場は植物によってほぼ1年中花粉が舞う。花粉症のゴルファーにとっては厳しい環境だが、きちんと対策をして元気なプレーを見せてほしい。

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