最近は女子ツアーでもサングラスをかけてプレーする選手が増えてきた。プロたちがサングラスをかけるのは何も「まぶしいから」という理由だけではないのだとか。愛用者の一人、成田美寿々らに、サングラスプロ増加の背景を聞いた。

「外したときに『ゴルフ場ってこんなにまぶしかったのか』って」(成田美寿々)

日差しが眩しい季節になってきた。ゴルフ場ではサングラスをかける人が目立ち始める時期だが、もちろんプロゴルファーたちも例外ではない。最近ではスポーツタイプに見えない、ファッションを意識したものも増え、プレー中にサングラスをする選手自体が増えているように感じる。中でもサングラスを愛用しているイメージが強い成田美寿々に話を聞いた。

「サングラスをかけてプレーしたことありますか? 一度かけたら、外したときに『ゴルフ場ってこんなに眩しかったのか』というくらいまぶしいですよ。今となっては手放せません。季節によっては花粉を少し和らげるというのもありますね。花粉専用ではなくても直に目には入ってこないですからね」(成田)

画像: サングラスをかけることで集中もできると成田

サングラスをかけることで集中もできると成田

眩しさを軽減すると同時に、サングラスは有害な紫外線もカットしてくれるというのはもはや常識。成田は、そのこともサングラスをかける理由として挙げる。

「プレー中でいうと、風が強い日に目が乾燥しなくて済みます。あとは形もどんどんオシャレになっていますよね。それだけじゃなくて、軽いしかけていても気にならないから、紫外線から目を守るためにもかけるという感じですかね」(成田)

と、サングラスをかけることでのメリットの大きさを話した。実際に作っている側はどう思っているのか。芹澤信雄や石川遼が契約しているサングラスメーカー、スワンズのツアー担当者にサングラスプロ増加の背景を聞いた。

画像: デュバルの登場が、ゴルフにおけるサングラスの認知度を上げた(写真は2001年のダンロップフェニックス 撮影/南條善則)

デュバルの登場が、ゴルフにおけるサングラスの認知度を上げた(写真は2001年のダンロップフェニックス 撮影/南條善則)

「たしかにサングラスをかける選手は増えましたね。それこそサングラスがゴルフでご法度と認識されていた時代から私たちはサングラスの啓蒙活動をしていましたから。デビッド・デュバル選手がサングラスをして出てきて、宮里藍選手が出てきて、石川遼選手が出てきて、サングラスの認知度は上がりましたね。そこからではないでしょうか」(スワンズツアー担当者)

画像: フレームやレンズなど、選手の要望に応じて取り揃えられている

フレームやレンズなど、選手の要望に応じて取り揃えられている

ほんの10数年前まで、サングラスを着用してプレーすることには、どことなくマナー的に良くないという風潮がなきにしもあらずだった。それが、有名選手がサングラスをかけるようになったことで他の選手や一般ゴルファーにも多く周知され、認識も変化したということのようだ。

「それに伴って我々もレンズの開発に勤しみました。選手のみなさんに試してもらっているのは特定の色を認識しやすくなるレンズです。たとえば、白が特に見やすくなるレンズ。自分が打ったときの弾道を追いやすいというメリットがありますあとは、選手の要望に応える形でフレームのカラー展開をしたり、各社ゴルフに特化したものを開発していますよね」(スワンズツアーレップ)

選手の要望に合わせてフレームを用意するというのは何もスワンズだけではない。この日、オークリーのツアーレップが三ヶ島かなにあるサングラスを渡していた。

「これは三ヶ島プロをイメージしたフレームですね。オレンジのウェアを着ていることが多いので、このカラーで作らせてもらいました」(オークリーツアー担当者)

画像: オークリーマークと耳の部分がオレンジ色の三ヶ島かなモデル

オークリーマークと耳の部分がオレンジ色の三ヶ島かなモデル

機能はもちろんのこと、その選手の要望に応える形でオリジナリティを出しているサングラスメーカー各社。日本ではまだなんとなく二の足を踏む人が少なくないサングラス。目の保護という意味でも、かけるのが当たり前の時代がやってくるのかもしれない。

撮影/矢田部裕 取材協力/ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ

This article is a sponsored article by
''.