ヨーロピアンツアーのビッグイベントBMW PGA選手権で本命のローリー・マキロイが最終日フランセスコ・モリナリとの競り合いに敗れ2位に甘んじた。予選ラウンドで3打のリードを奪いながらの惜敗に元世界ナンバー1はスウィング改造中の苦悩を打ち明けた。

10億円で買った自宅を14億円で売却中

「3打のリードを守りきれなかったのはとても残念。3日目も4日目も苦しかった。スウィングを改造している最中なのでプレッシャーがかかる場面になるとどうしても改造前のクセが出てしまう」と悔しそうに敗戦の弁を語ったマキロイ。

今季はすでに米ツアーのアーノルド・パーマー招待で優勝しており、未勝利に終わった昨年の雪辱を果たしてはいるが、今後のメジャーシーズンに向けホームグランドの欧州で勝って勢いをつけたいところだった。とはいえ彼がゴルフ界の主役であることに変わりはない。

そんなマキロイに新たな勲章が加わった。英サンデータイムス紙が発表した『(英国で)もっともリッチな若手アスリート』ランキングで1位に輝いたのだ。

ランキングは年収ではなく資産。まさに誰が一番のお金持ちかを示したものだ。昨年低迷した感のあるマキロイだが実際には2800万ポンド(約41億円)を上積みし総資産1億1千ポンド(約164億円)まで増やしていた。

大きかったのがナイキとのウェア契約とテーラーメイドとの用具契約でそれぞれ10年1億ドル(約110億円)の契約を交わしている。世界的な傾向では契約金を出し渋るメーカーが増えているなか、2社で10年220億円というのは破格。選手への契約金を払うためにメーカーはどれだけ商品を売らなければならないのか? 要らぬ心配をしてしまいそうだ。

画像: ナイキとテーラーメイドの2社と契約しているマキロイ。2社で10年220億円といわれる破格の契約金で英国屈指のリッチなアスリートに(写真は2018年のマスターズ 撮影/姉崎正)

ナイキとテーラーメイドの2社と契約しているマキロイ。2社で10年220億円といわれる破格の契約金で英国屈指のリッチなアスリートに(写真は2018年のマスターズ 撮影/姉崎正)

また彼は現在フロリダにある自宅を14億円で売りに出している最中。購入金額が10億円強だったので14億で売れれば3億円近い利益がでることに。The rich gets richer(金持ちはさらに裕福になる)というわけだ。

ちなみに売り物件はビーチに面しており、ブールはもちろんパッティンググリーンやジムも完備。ベッドルームは6室、バスルームが9カ所となんとも贅沢なつくりだそうだ。さすがは英国スポーツ界一のリッチマンである。

ランキングに戻ると2位はテニスのアンディ・マレー。マキロイとマレーの差は日本円で約40億円もある。3位&4位はサッカー選手でガレス・ベイル(レアルマドリッド)とセルヒオ・アグエロ(マンチェスターシティ)がランクイン。

テニスやサッカー選手よりリッチだなんてゴルフってやっぱり儲かる商売?

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