怪我による欠場中に自らゴルフショップに出かけて購入したというパターを手に、復帰4戦目の「ヨネックスレディス」で復活優勝を遂げた大山志保。パットを沈めてド派手にガッツポーズが印象的な大山に、パッティングについて聞いてみたら……意外な答えが!?

みんなのゴルフダイジェスト編集部(以下、編集):宮崎市内のゴルフショップで、優勝時に使用していた「スパイダー ツアーレッド」を購入されたそうですが、復帰に向けて、パターを探していたんでしょうか。

大山志保(以下、大山):復帰に向けて探してたというか、何か月もケガで試合に出られなかったときに、気分転換に普段はあんまり行かないゴルフショップに行ってみたんです。

何種類か試したんですけど、そのパターだけは2.5(メートル)ぐらいが三発ともど真ん中からポンポンポンと入って。(良かったのは)構えやすさと、やっぱり打感ですかね。食いつきがすごくよかったんです。

(プロアマ戦の途中でプレーをやめ、結局本戦も不出場となった)アクサレディスのときにちょっと試して、結局出られなかったので、福岡(ほけんの窓口レディース)で使ったんですが、初めての感じがしなくて、すごくよかったんです。

画像: 大山といえば、パットを沈めてのこのガッツポーズ。見ているこちらも嬉しくなってしまう

大山といえば、パットを沈めてのこのガッツポーズ。見ているこちらも嬉しくなってしまう

編集:やっぱり、大山さんのゴルフにパターの占める割合はすごく大きい?

大山:みなさんそう言うんですけど……よく入ってるから、パターのイメージが強いんじゃないですか。パターよりも、本当はショットメーカーなんです。パーオン率もずっとトップ10にいるし。(ショットでピンに寄せているから)バーディパットを打てるところに(ボールが)あるっていうことですね。

編集:なるほど、大山さんというとパットを沈めてのガッツポーズの印象があるんですが、それも正確なショットあってのことなわけですね。

大山:まあ、でもパットは好きです。ラインを読むのが得意だし、あと……ロングパットが好きです。ちょうどそのイメージに(このパターが)マッチしたってことですね。あとなんか色がいいですね。赤っていうのも新鮮で。構えやすさと、打感と……あと、ショートパットの安心感がすごくあります。

パットを沈めて繰り出すド派手なガッツポーズ。そして勝負どころでことごとく嫌な距離を沈めてくる勝負強さから、大山=パットのイメージがあるが、本人に聞くと、「私はショットメーカー」という答えが返ってきた。

2016年は4位、2015年は3位、2014年は5位、2013年は9位……と、本人の言葉通り、パーオン率もつねに上位にいる。彼女がバーディパットを沈めてガッツポーズを繰り出す背景には、卓越したショット力があったのだ。

とはいえ、勝ったヨネックスレディスでの3日間のパット数は、出場全選手で1位タイの平均27パット。実に、2ホールに1度ワンパットでホールアウトした計算だ。持ち前のショット力に、ゴルフショップで買った運命的なパターが加わった大山志保のゴルフ。

まだ完治していないという怪我を抱えながらも、ますます活躍してくれそうだ。

撮影/大澤進二

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