ユーティリティのルーツ 横浜ゴム「インテスト」④
200ヤードの“恐怖心”をなくすために・・・
(ある有名な)トーナメントプロから一通のファックスが送られてきた。『ロングアイアン(LX)の1番を使用したい』。昔ならオモチャとして見向きもされなかったようなクラブをベテランプロが使用してみたがる。時代は確実に変化してきた。
「従来の決まった素材、決まった製法では先に進まない時代になっている。それをユーザーも感じ始めた。自由度が増えたという意味で設計しやすくなったし、今後いろんな特性を持ったクラブ作りが可能になると思う」
東京・新橋の横浜ゴム。その9階に3人組が知恵を出し合う広い一室がある。
大きなテーブルを真ん中にドカンと据え、そのまわりに椅子が点々。テーブルの上は書類やメモ用紙の類で...