【写真の記憶】(13)アーニー・エルス
ビッグイージーが切り拓いた“アスリート”の世界
ゴルフ界の常識を破る
運動能力の高さ
「アスリートゴルファー」という言葉が生まれたきっかけは、94年の全米オープン直後だった。南アフリカのアーニー・エルスが全米オープンに初優勝し、そのNYタイムスの記事で『エルスの出現は、まさしく「アスリートゴルファー」の出現そのものである』と書かれていた。
いままでより競技志向が強く、優れた身体能力を備えたプロゴルファーが誕生したというわけである。
確かに、エルスは小さい頃からその身体能力は素晴らしかった。小学生の頃に、父親にこう言われたという。
「この先、プロテニスプレーヤーか、プロゴルファーか、どちらかを選びなさい。もしプロテニスプレーヤーを目指す...