本州最西端の港町・下関紀行【後編・駅南で味わう釜山の味】
日本アマチュア界の至宝・中部銀次郎が生まれ育った下関は、山陽道と山陰道の合流地点にあたり、関門海峡にも面していることから、古くから陸だけでなく、海の交通の要衝であり続ける街として知られます。
そんな土地柄もあって、過去には物騒な逸話もあったようです。下関ゴルフ倶楽部のある八が浜は、その昔、遣唐使がここから渡った地。1番ホールには蒙古襲来に備え、北九州周辺の沿岸一帯に築かれた防塁「元寇防塁」も残っています。ちなみに防塁を築くに至った出来事が、グリーン裏の松の木下で紹介されています。
「建治元年、降伏の勧告に渡来した元の国使一行45名が全員斬首され、この松の木の下へ埋められた」…いわゆる「首...