ジャンボ尾崎とセブンドリーマーズが契約「飛ばしの夢を語る」

先日、ジャパンゴルフフェア2016でセブンドリーマーズとの所属契約を発表したジャンボ尾崎。月刊ゴルフダイジェスト取材班は、ジャンボ尾崎にインタビューを行った。

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ジャンボ尾崎とセブンドリーマーズが契約『飛ばしの夢を語る』

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GD 今回、「シャフト契約」ということですが決め手はなんだったんでしょうか?

ジャンボ 「宇宙工学」という技術の最先端を行くわけだから、それは間違いなくいいものができるだろうということかな。実際に最高のモノができていると思うし、だったら、このシャフトでもう一度夢を追ってみようと思ったわけだ。

GD 1980年代にアルディラ社の「金色」のカーボンシャフトが出会いだと思うんですが、その頃と今のカーボンではどういったところが違いますか?

ジャンボ 今から30年も前の話になるな。でも、当時としては「よくがんばって作った」と思うよ。自分自身のゴルフも絶好調のときだったし、今ほど「高性能」でなくても上手く打つことができていた。カーボンシャフトの特徴はなんといっても「軽量化」にあるんだけど、スチールにはない「動きの少なさ」に魅力がある。例えば「トルク」の問題。結局スチールよりもカーボンのほうがないわけだよ。だから打球がねじれない。

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GD テーラーメイドにアルディラ。そしてJ’sメタルと続くわけですが……。

ジャンボ J’sメタルが完成した頃には性能がかなりよくなったんだけど、シャフトが急激にどうだということはない。自分が徐々にこうしてもらいたいということが少しずつ形になって返ってきた、そんな感じかな。今は相当な軽量化になってドライバーシャフトはもう下手すれば60グラム切るんだからね。

GD ジャンボさんも60グラムを切っているんですか?

ジャンボ 切ってる。もちろん長さが「47インチ」あるからだけどな……。当然、軽いほうが振り切りがいいわけだかから「遠心力」も使える。

GD 軽くすると「硬さ」が出ないという技術的な問題もあると思うんですけど……

ジャンボ もちろん。それは「腰がない」っていう感覚かな。どうしても腰が弱くなる。長くて軽くするとそのへんの強さがちょっとブレるんだね。だからプロの言葉ではシャフトが「動きすぎる」、そんな言葉になるんだ。今回契約したセブンドリーマーズのシャフトは「動き」が少ない。

GD それはトルクが絞られているということですか?

ジャンボ それでもトルクは「4」ある。トルクがないと「弾く力」が生まれないから。一定のトルクの動き方をしてくれないとなかなか使えないんだけど、それがこれは非常に動きが少ない。

GD 完全にトルクを絞ったのではタイミングがあってこない?

ジャンボ そう。トルクを絞ると「棒」になるから。アイアンではそういう「棒」でもいいかもしれないけど。ウッドはそうはいかない。長くて遠心力の中にトルクがあってヘッドのターン、ヘッドの効きというのが出てくるから「トルク」が必要なんだよ。

GD 今まで使ってきたシャフトで一番という手ごたえがあるんですか?

ジャンボ 俺は典型的な新しいもの好きだからね。新しいもののほうが絶対にいいと思う。実際に打った感触だとこのシャフトはインパクト時に手にこない。

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ジャンボ だからアイアンもそうなんだよ。よくシャフトによってはインパクトの時に手にきたり、ひじを壊す人が多かった。原因は手にくるから。それがこれはこない。ほんとに柔らかい感じでね。だから非常にタッチがいい。

GD シャフトの良し悪しはインパクトで感じなきゃいけないわけですね。

ジャンボ もちろん。スウィングの中で自分がやろうとしてることをちゃんとアシストしてくれるかどうかだ。

GD ジャンボさんは40代でシャフトをアイアンもウェッジもカーボンにしましたが、カーボンのメリットは大きいですか?

ジャンボ もちろん。スチールもいろいろ試したけどカーボンのフィーリング、インパクトの感触というのはね、スチールにないものがある。スチールでもよくなってきているけどカーボンには絶対に勝てない。

GD 理想の弾道があって、その弾道に合わせてクラブとスウィングを近づける。

ジャンボ 当然だよ。昨年まで振る力がなくて体がちょっとくたびれてて。そうなると弾道はちょっと棒球っぽくなる。スピン量も少ない。体が強くなってインパクトで球を押せるようなインパクトができれば、スピン量はよくなる。そうすると、球も上がる。それは力がある人じゃないとできないっていうのが今までだったけど、それを今はカーボンが補ってくれる。まずびっくりするのは高さが出る。高く上げようとしなくても高さが出る。

GD それはキックポイントですか?

ジャンボ どこにキックポイントを持ってくるかが一番大事。ドライバーとアイアンそれぞれ違ったキックポイントを探す必要がある。だいたい俺はわかってるけど、それがわかればインパクトのときにヘッドが走りやすくなる。

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GD アマチュアが自分に合うキックポイントを見つけるにはどうすればいいんですか?手探りになると思うんですよ。

ジャンボ まず球が高く上がるかどうかだが、飛ばす方法は2つある。「低めの球」でパーンっと飛んでいって、ランも出て飛ばす方法。もうひとつはちゃんとキャリーが出て飛ばす方法。この2つを比べたらどうしたって「後者の方」がいい。

GD ジャンボさん言いますよね。「高さを出し切っちゃうんだと」。

ジャンボ 昔の道具はクラブもボールもスピン量が多かった。球がどこに飛んでいくかわからないことがあった。今の道具はスピン量が抑えられる設計になっているから、ちょっと上がりづらいときがある。プロの場合はヘッドスピードがあるから球を上げられて、さらにスピンをかけるられるけど、アマチュアはそういうわけにはいかない。だからそこ球が上がってスピンが入るものを探したほうがいいと思う。

GD ヘッドとシャフトの相性がある思うんですが……。テーラーメイド「M1」と今回のシャフトの相性はどうですか?

ジャンボ 一番の相性はヘッドの白黒とシャフトの黒のコンビネーションがいい!ってことだ(笑)「見かけは」よくないといけない。なんでもクラブってそうじゃない。

GD クラブで飛距離は取り返せると……

ジャンボ もちろん。それはやっぱりアマチュアは死ぬほど望んでいるんじゃないの?飛ばなくなったらゴルフは面白くないわけだから。アプローチ、パットが決まっても面白くない。やっぱりちゃーんと飛距離が出てくれるっていうのが大事なんだ。

【月刊ゴルフダイジェスト編集部】

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