誰もが回れて楽しい「100コース」を探すゴルフ場調査隊。今回は、神奈川県の伊勢原カントリークラブです。急峻な山間に作られた27ホールには日本独特の趣があり、知る人ぞ知るコースです。

2016年にPGMグループに入り、そのスタイルに合わせるべく、取材当日もカートパスの整備が進められていました。

アクセスは便利で、東名高速の厚木ICから20分ほど。しかしそこには秘境というべき光景が待っているのです……

画像1: 厚木ICから20分の”秘境”!伊勢原カントリークラブ

山の上にある練習場で軽くウォーミングアップを行い、いざ、スタート!

「はい、おはようございます。本日はよろしくお願いしまーす」

という元気なキャディさんに挨拶をし、準備を整えていると・・・・・・・

「はい、こちらでーす!」

画像2: 厚木ICから20分の”秘境”!伊勢原カントリークラブ

モノレール!!

乗り込んで撮影するも、カメラの手ぶれ補正がちょっと間に合わず・・・ですが、雰囲気だけは伝わるかと・・・

画像3: 厚木ICから20分の”秘境”!伊勢原カントリークラブ

モノレールを2台(!)乗り継ぎ、大山コースに向かいます。

画像4: 厚木ICから20分の”秘境”!伊勢原カントリークラブ

まだ、ティには着きません。いやいや、ここ、ハイキングコースじゃないんですから!ゴルファーがティグラウンドに向かう道なんです!

画像5: 厚木ICから20分の”秘境”!伊勢原カントリークラブ

いよいよティオフ

大山コース1番ホールのティグラウンドそばには、きれいな沢。せせらぎを聞きながら、朝イチのティショットを打ちます。

画像1: いよいよティオフ

意外と広い、大山1H。後で知ることになるのですが、こんなに広いホールはここだけでした。

画像2: いよいよティオフ

ティショットを右に曲げてしまうと、隣家の畑にボールを探しに行くことになります。すいからしき作物が見えました。とってものどかです。

画像3: いよいよティオフ

1番を終えて、2番へ……

画像4: いよいよティオフ

ベルトコンベア、長っ!!

アップダウンの激しすぎる設計のため、ホール間の移動はほぼコンベア。いやしかし、こんなに長いの、初めて見ました!空港や地下鉄のエスカレーターみたいな長さのコンベアです。

ちょ、ちょっと!どこ行くんですか!

画像5: いよいよティオフ

これも、れっきとしたホール間の移動です。森の中の橋です。天狗が出てきそうです。このままどこかに誘われてしまいそうな、幻想的な移動です。この景色に驚いた隊員一同、前ホールのスコアを聞き合うことはありませんでした。

INコースの高低差に腰が抜けた

昼食後の午後ハーフはINコース。伊勢原らしい、アップダウンに富んだ9ホールです。

画像1: INコースの高低差に腰が抜けた

10番ホール。はい、フェアウェイは見えません。一見さんはキャディさんのいうことをよく聞いて、その距離と方向に打つだけです。アドベンチャーです。秘境探検です。

画像2: INコースの高低差に腰が抜けた

こんな風になっていたのか!と、カートで移動中に知ることになります。先が見えないのもまたゴルフ。だんだんと、不安が快感に変わってくるのがわかります。

画像3: INコースの高低差に腰が抜けた

打ち下ろしの後は、もちろん打ち上げ。12番ホールです。ワタクシ、球を上げに行って体が開き、右プッシュをぶちかましました…(ー ー;)

しかし、なんとかグリーンに近づくと・・・

嗚呼、絶景哉…!

画像4: INコースの高低差に腰が抜けた

湘南の街並みが一望できる大パノラマが待っています。あー、癒される・・・

しかし、ティグラウンドとの高低差に、改めてびっくり。

ライン読むより、景色に見入っちゃいます。これまで珍百景(失礼!)ばかり見てきたので、正統派のいい景色にびっくりしちゃいますね。お天気のいい日を狙って予約を入れてみてください!

画像5: INコースの高低差に腰が抜けた

ゴルフ場から見える景色とは思えない絶景。ちょっとした山に登ったような光景が眼下に広がります。この景色を見るだけで、伊勢原CCに来た甲斐があるというもの。辛く苦しいショットも少なくないでしょうが、ここまでくると妙な達成感すら感じられてしまいます!

画像6: INコースの高低差に腰が抜けた

そして、後半はジェットコースターのような打ち下ろしがやってきます。

13番は2打目がこう!

画像7: INコースの高低差に腰が抜けた

藤子不二雄先生の超名作『プロゴルファー猿』に出てくるコースみたいなんです。

ホントに、笑っちゃうんです。うれしいとか面白いとか、そういう感情でなく、なんか、「やってくれたなぁ・・・降参!」みたいな、笑みが出ちゃうんですね…

画像8: INコースの高低差に腰が抜けた

そんなことを考えていたら、調査隊は親子猿に遭遇しました(^ ^)

そしてお次は名物17番、272Y(Bグリーン・バックティより)。なんと70ヤードの打ち下ろし!!。ティグラウンドからグリーンは当然見えません。

画像9: INコースの高低差に腰が抜けた

もう一度言いますよ、70ヤードの打ち下ろし!!。グリーンはこんな感じに見えます。遥か下、です・・・

画像10: INコースの高低差に腰が抜けた

「185ヤード打つとグリーンに乗りますよー♡」
キャディさんはさらっとおっしゃいますが・・・

フェアウェイはこんなガケです。1打で行くしかないんです!

森かグリーンしか見えない18番パー3でINコースは幕を閉じます。しかし、変化に富みすぎて、面白いコースでした。

画像11: INコースの高低差に腰が抜けた

ここ伊勢原をこよなく愛した中村寅吉プロのミュージアムもあって、帰りにぜひ立ち寄りたいところです。

今回調査したコース

95
45・50
伊勢原CC(神奈川県)MAP
住所神奈川県伊勢原市子易132
連絡先0463-95-3095
URLhttp://www.pacificgolf.co.jp/isehara/
グリーン
ちょうどよい傾斜と、素晴らしいメンテナンス。上質なパッティングを楽しめる
バンカリング
打ち上げや打ち下ろしが多く、ショットの際にバンカーはあまり目に入ってこない
戦略性
l距離はないが、正確なプレースメントショットが要求される。飛距離よりも、正確性が大事
景観美
普段目にするゴルフコースとは一線を画した光景もしばしば現れ、飽きることがない
ルーティング
ユニークすぎるホールが立て続けに現れ、誰もが「ああ、あのホール!」と思い出せる

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