転がしのアプローチ(ランニングアプローチ)は得意ですか?ピンが2段グリーンの奥にあるときや、近くても1クッションを使って寄せたいときなど使う場面はいくつもあります。

転がすときは、球を右に置いてロフトを立てて上からガツン、と教わったように思いますが、アダムの転がしのアプローチははシンプルです。

スタンス狭く重心は真ん中

アダムは転がしに49度をチョイス。基本のピッチ&ラン同様重心は真ん中。スタンスを狭めにしています。通常PWまでのセットクラブだと最近のPWのロフトは46度前後。なので50度前後のロフトのウェッジをセッティングすることも考えてはいいのではないですか?

画像1: スタンス狭く重心は真ん中

転がしはパターの延長。グリップもパターと同じ握り方が良い。「手首をコネるとミスが出やすく距離感も出しにくいので手を使わないよう逆オーバーラッピングでもOK」

画像2: スタンス狭く重心は真ん中

球は真ん中。肩のストロークで左右対称に振る。コックは入れずフォローは低め。左重心&ハンドファーストで打つよりこちらの方がシンプルで寄せやすい。10メートル強を寄せるイメージでストロークするアダム。キャリーが3ヤードでランが7~8ヤードの計算だ。

画像3: スタンス狭く重心は真ん中

転がしというと球を右に置いて上からガツンと打つと思っていませんか? そういう打ち方もありますが、アダムは球を真ん中に置いて重心も真ん中で平らにクラブを振って転がしています。じつはこれ、クラブの性能を活かすという意味ではとても有効な方法です。

上から打つとクラブが刺さってダフりやトップも出やすく距離感も出しにくい。でもパッティングの要領で振ればソールが滑るので、多少ダフっても球を目標に運べます。距離のバラつきも少ないのでこの方が結果は良いはず。「転がしにもバウンスが必要」なんだとアダムが教えてくれています。

通常の転がしはキャリーとランの割合が2対8のイメージですがアダム式はキャリーが少し多め。球足を使うというよりピッチ&ランとランニングアプローチの中間と考えて良いかもしれません。クラブを52度や54度に持ち替えればキャリーとランの割合は5対5。クラブを替えるだけで色々なバリエーションの打ち分けが可能です。

画像4: スタンス狭く重心は真ん中

月刊ゴルフダイジェスト2013年10月号より一部抜粋。写真/姉崎正

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