春先のベント芝はまだまだ冬並みに速く距離感をつかみにくい。「距離感をつかむには、練習グリーンの1球目を手で転がすといいですよ」と話すのはパットの名手・藤田寛之。グリーン上の距離感ミスをなくすために、名手のテクニックを教えてもらおう!

ようやくお目覚め、ベント芝。まだまだ速い季節です

グリーン上の芝はどんどん品種が進化していっているが、日本ではペンクロスという寒さに強いベント芝が主役。地温が10度から25度で成長するため、成長が止まる真冬が最速だが、春も起き始めでまだ速い。そんな春先のグリーンで、距離感を合わせるための2つのポイントを藤田プロが教えてくれた。

ポイント 1:距離感はボールを下手で投げてつかむ

「距離感をつかむためには、いきなりパターで打たずに、まず、手でボールを投げて、ボールが転がるスピードを観察します。次にそれに合わせて、今度はパターで転がすんです。これを繰り返すとタッチをつかみやすくなります」(藤田、以下同)

画像: 練習グリーンで下手投げ。その後パターで打つ

練習グリーンで下手投げ。その後パターで打つ

「速いグリーンは、距離感をつかむことが第一。だから、練習グリーンで、下手投げでボールを転がしてみましょう。その転がりに合わせてパターで打つんです」

ポイント 2:ライン取りは2つの地点から見て立体感をつかむ

「基本はボールの後ろですが、少し横にズレて2カ所から見ると、ラインが立体的に見えてきて、傾斜とスピード感が入ってきやすくなります」

画像: 「低いサイドに30度ズラした位置で見ると傾斜がわかります」

「低いサイドに30度ズラした位置で見ると傾斜がわかります」

「全体の傾斜はグリーンに上がる前に確認。ボールの真後ろと、低い側の斜め30度の2点から見るだけで立体的に見えます。時間があれば、カップの反対側からも見ておきましょう」

うーん、なるほどさすがは名手。シンプルだが実に含蓄のある教えだ。

この記事は週刊ゴルフダイジェスト3/28号から抜粋。本誌では、藤田プロの理論を芸人のダンディ坂野さんが実際に試している。カップ周りの“目”の読み方から打ち方に至るまで、名手・藤田寛之の教えがよくわかる特集となっている。3パットに悩んでいる方、必読ですよ。

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