残り40~70ヤードという中途半端な距離は、スウィングがゆるみやすく、距離感を合わせるのも難しい。「40~70ヤードが難しいのは、ただ打つのではなくて、スウィングを加減する距離だから。基準の距離を作るといいですよ」と話すのは芹澤信雄プロ。ビミョーな距離からキッチリ寄せるテクニックを身につけよう!

AWの腰から腰を自分の基準に設定する

「ロフトの大きいSWで寄せようとするのをやめること。この距離は、球を上げる必要はありませんから、50~52度のAWを基本クラブにすることをおすすめします。SWよりも球を前に飛ばしやすいし、上げようという意識も消えてミスが減るはずです」(芹澤、以下同)

「スウィングを時計の盤面に例えて、シャフトが9時(腰の高さ)、10時、11時と、それぞれの位置にあるときに何ヤード飛ぶのかという基準を作りましょう。11時くらいまではノーコックのまま、振り幅だけを変えることで、シンプルな距離の階段ができるはずです」

画像: 腰の高さまで肩の回転で上げたトップが基本の「9時」

腰の高さまで肩の回転で上げたトップが基本の「9時」

画像: 9時のトップよりもやや振り幅の大きい「10時」

9時のトップよりもやや振り幅の大きい「10時」

「腰から腰が30ヤードなら、10時で50ヤード。11時まで振れば70ヤードくらい飛ぶはず。フルショットを基準にするのではなく、30ヤードの基本を大きくしていく『足し算』で考えるのがポイントです」

画像: 手元が肩よりも少し上がる「11時」のトップまでノーコックで打てるはず。その時の距離はキャリー70ヤードが目安だ

手元が肩よりも少し上がる「11時」のトップまでノーコックで打てるはず。その時の距離はキャリー70ヤードが目安だ

ミスが起こりやすい距離である40~70ヤード。腰から腰までの基準を作り、『足し算』で距離感を合わせれば、ミスが減るはず。アプローチが苦手な人は実践するべし!

写真/大澤進二

(週刊ゴルフダイジェスト2016年5/24号より)

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