子どものころ、藤田寛之プロは公園で出会ったおじさんからアイアンショットのヒントを教わったという。それは“アイアンは上から打つ”というシンプルな教え。「その日から上から打つことを徹底的に身に付けたから、僕のアイアンがあるんです」と語るアイアン巧者に、ビシッと打つための秘訣を聞いた。
少し上からフェース真っすぐ。アイアンはこれだけでいい
上から真っすぐ打つといっても、具体的にフェースはボールのどこを向き、どのように入っていくのかを知ることが肝心だ。
「大事なことは、ボールの横からヘッドを当てようとしないこと、当てようとすると、右肩が下がり、上から打てなくなるからです。じゃあどうするかというと、『クラブヘッドがどう入って、どう抜けるか』というイメージだけを持つんです」(藤田、以下同)
ボールのやや上側からフェース面が真っすぐ入ってきて、ボールの先に抜けていく。このイメージで振ると、結果的にフェースは真っすぐ斜め上からボールの赤道のやや下側に当たるという。
「絶対条件はハンドファースト。インパクトがハンドファーストじゃないとクラブは上から入りません」
地面にあるボールを打つアイアンは、上から真っすぐ打つのが正解だ。まずは、この打ち方をしっかりと身につけよう!
写真/姉崎正
(週刊ゴルフダイジェスト6/13号より抜粋)