2017年のヨネックスレディスでツアー初勝利を挙げた青木瀬令奈プロは「スウィング軌道をアッパーブローに変えて、30ヤード伸ばすことができました」という。30ヤードの飛距離アップとはただごとではない。どうやって飛距離アップに成功したのか、詳しく教えてもらおう。

「飛ばしのアッパー軌道」で30ヤードアップ!

青木プロの飛距離が急激に伸びたのは、2015年シーズン途中のこと。そのことを、青木プロと大西翔太コーチは、こう分析する。

「コーチの指導で、ダウンブローをアッパーブローに変えたら飛ぶようになりました。ボール位置を左にして、ティアップを高くしました。インパクトまで頭を残すことでフォローも大きくなり、飛距離アップできたんです」(青木)

画像: 「以前は手前にボールを置いてティアップしていましたが、ボール位置を2個ぶん左に置いてティを高くしています」

「以前は手前にボールを置いてティアップしていましたが、ボール位置を2個ぶん左に置いてティを高くしています」

大西コーチは言う。

「以前はクラブを寝かせてインからクラブを下ろすクセがあったので、それを修正しました。クラブを縦に降ろせると、ボールとのコンタクトも真っすぐになって、それだけ飛んで曲がりも小さくなるんです」

画像: ゼインは右肩が前に出てシャフトが寝ていた(写真上・上)が、胸が後ろを向いたまま腕を縦に下ろすようにした(写真上・下)

ゼインは右肩が前に出てシャフトが寝ていた(写真上・上)が、胸が後ろを向いたまま腕を縦に下ろすようにした(写真上・下)

この感覚を青木プロは「ちょっと遠くからクラブを下ろす感じで振るとちょうどいい」と表現する。このようにダウンスウィングの意識を変えることで、インパクトではゆるやかなアッパーブローになったという。

画像: 「飛ばしのアッパー軌道」で30ヤードアップ!

「頭が絶対に左に突っ込まないようにして、ビハインド・ザ・ボールを徹底。最下点を過ぎてからインパクトする軌道になって、ボールの勢いが変わりました。また、ハンドファーストでインパクトする癖がありましたが、軌道をアッパーに変えてからは、手を前に出さずハンドレート気味に構えて、手をアドレスの位置に戻す意識で振っています」(青木)

飛距離アップに成功し、プロ初優勝も手に入れた青木プロ。小柄ながら世の一般男性より飛ばす青木プロのスウィングを見習って、我らもプラス30ヤードを目指そう!

青木瀬令奈(あおき・せれな)1993年生まれ、群馬出身。小柄な体から繰り出すショットの精度はピカイチ。ヨネックスレディス2017でツアー初優勝を挙げる。

(週刊ゴルフダイジェスト1/5・12日号より一部を抜粋・編集)

This article is a sponsored article by
''.