大きく曲げてしまったティショット。ボールはかろうじて障害物の上で止まってくれたみたい。でもここからでは打てないのでドロップしたところ、ボールが救済の範囲より外に出てしまった! こんなとき、どうすればいいの?
画像: 「ドロップする範囲は、この白塗りの部分ね!」

「ドロップする範囲は、この白塗りの部分ね!」

ティショットは左に曲がってしまったけれど、ボールは障害物のおかげで幸運にもセーフ! 「よかった~、よく止まっていたわよね。じゃあ、救済しまーす!」

「ニヤレスポイントから1クラブの範囲(写真白部分)にドロップするのよ!」 

画像: 「狙いをつけて……と!」

「狙いをつけて……と!」

「オッケー! でもちゃんと止まるかしら……? えいっ!」「あっ……!!! ボールが救済の範囲より外に転がって出てしまったわ」

画像: 「ほいじゃ、再ドロップするわねー!」「えっ……!?」

「ほいじゃ、再ドロップするわねー!」「えっ……!?」

「動かせない障害物からの救済は、『ニヤレスポイントから1クラブ以内でピンに近づかない場所』にドロップするのよね? その範囲より外側にボールが転がり出てしまった場合は、確か再ドロップの必要があるのよね」

「ちょっと待って! ドロップの範囲は『ニヤレスポイントから1クラブ以内』というのは正しいけれど、ドロップして地面に落ちたボールが転がっていい範囲は2クラブまでよ。いまの場合は、2クラブ以内で止まったから、拾い上げちゃダメじゃない」さて正しいは2人のうちどちら?

さて、2人のうち正しいのはどっち?

救済の範囲より外に転がった

  • ドロップの範囲を越えたから再ドロップ

    動かせない障害物からの救済は、救済のニヤレストポイントから1クラブ以内で、ホールに近づかない場所にドロップしなければならない(規則24-2)。その際、球が落ちた箇所から2クラブ以上転がった場合は再ドロップ。今回のように2クラブ以内で止まった場合は、止まった場所から打たなければならない(規則20-2)。

  • 落ちた場所から2クラブ以内ならOK

    動かせない障害物からの救済は、救済のニヤレストポイントから1クラブ以内で、ホールに近づかない場所にドロップしなければならない(規則24-2)。その際、球が落ちた箇所から2クラブ以上転がった場合は再ドロップ。今回のように2クラブ以内で止まった場合は、止まった場所から打たなければならない(規則20-2)。

  • ドロップの範囲を越えたから再ドロップ
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    1001
  • 落ちた場所から2クラブ以内ならOK
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週刊ゴルフダイジェスト6月27日号「ゴルルとルール。」より(監修・小山混)

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