全英オープンの前哨戦ともいえる2017年の「ドバイデューティーフリー アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」を制したのは、スペインの新鋭ホン・ラーム。爆発力のある22歳が最終日に65をマークし、2位に6打差で欧州ツアー初優勝を挙げた。次世代を担う逸材のスウィングを解説。

切り返しでひざをグッ! インパクトでピーン!

スペインの次世代のエース、ホン・ラーム。鍛え上げられた肉体は闘牛士……というよりまるで猛牛のようにパワフルです。

そのスウィングで注目すべきは、切り返しで左足を踏み込んで伸ばす「地面反力」を使う動き。下の写真を見てもらうと分かりやすいと思いますが、切り返しでグッと曲がった左ひざが、インパクト直後にはピーンと伸びています。左足でしっかりと踏んばってから伸ばすことで回転力を生み、ヘッドを加速させているわけです。

バックスウィングで体重は右脚にしっかり荷重されているものの、右への軸移動は最小限。そこから切り返しで左へグッと踏み込んで、地面反力を生かしつつ、右足はベタ足のまま振り抜く。若さとパワーがあふれんばかりのスウィングですね。

画像: 切り返しからしっかり踏み込んで、地面反力を使う動きが見てとれる

切り返しからしっかり踏み込んで、地面反力を使う動きが見てとれる

ラームのスウィングは、重いものをゆったりと振るスウィングではなく、軽いものを速く振るスウィングと言えると思います。実際、スウィングテンポも早めです。スウィングテンポが早いタイプの方は、クラブの総重量を軽くしてみるのは面白いと思います。たとえば、ウェート調整可能なクラブを使っている方は、ウェートを取り外してみるのもひとつの方法。それにより、ヘッドスピードアップも期待できます。

ただ、軽いクラブには手打ちになりやすいという欠点もあります。そうならないように、ラームのように足の裏で地面を踏みしめる感覚を大切にしましょう。飛距離アップの可能性は大いにありますよ。

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