フジクラから2017年9月15日に発売される「スピーダーエボリューションⅣ」。40グラム台のR2シャフトから70グラム台のXまで幅広くラインナップされ、女子プロの使用率も上がっているというこの新製品、どんなシャフトか、みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修が試打会に参加して、打ってみました。

振れば振るほど真っすぐ飛ばせる「ポテンシャル引き出し型」シャフト

「スピーダーエボリューション」といえば、プロを中心に“飛ぶ”という口コミが広がってヒットしたシリーズ。その4代目が試打できると聞いて、70グラム代の「757」から40グラム台の「474」まで、様々なスペックをじっくりと試打してきました。

今回の「エボⅣ」、打ってみると全体的にしっかりとした硬さを感じます。シャフト全体がしっかりしている分だけインパクトでのしなり戻りは鋭く、ボールを押し込んでくれる感覚が手に残ります。結果的に、低スピンの中高弾道で飛び、ボールのバラつきを減らしてくれる。そんなシャフトと言えそうです。

画像: 弾き感があってしっかり目、60グラム台のSフレックスでも頼りなさは感じられない

弾き感があってしっかり目、60グラム台のSフレックスでも頼りなさは感じられない

実際、ヘッドスピード47m/sで60グラム台の「661」のSフレックスを試打しましたが、頼りなさはまったく感じられませんでした。ちなみに、普段私は70グラム台のXフレックスを使用しています。それでも、様々なスペックを試した中で、60グラムのSフレックスが一番合っていました。

ですので、試打するときは硬さがひとつ下のフレックスを選ぶことをオススメします。それでもインパクトでグッと押し込んでくれる弾き感は感じられるはずですから。

画像: 普段使っているシャフトより軟らかいフレックスを打つと、シャフトがインパクトで弾いてボールを押し込んでくれる感覚を感じられるはず

普段使っているシャフトより軟らかいフレックスを打つと、シャフトがインパクトで弾いてボールを押し込んでくれる感覚を感じられるはず

コースでは、しっかり振れたときほど真っすぐに飛んでほしいもの。「今のは振れたな」と思ったときにボールが曲がってしまうと、その後のホールで“振れない”という状態になってしまいます。その点、エボⅣは極端な話しっかり振らないと性能が最大限発揮できないシャフト。しっかり振って応えてくれる頼もしいシャフトと言えそうです。

40g台のR2ならヘッドスピード37m/sでも打てる

今回の「エボⅣ」は、40グラム台の「474」でRより柔らかいR2のフレックスもラインナップしています。こちらも、気になって試打してみました。

ヘッドスピードを37m/s程度に抑えて打ってみましたが、シャフト全体のしなりを感じられて思いのほか打ちやすい。それでいて全体の剛性感はしっかりとあるため、重い重量帯のモデル同様スピン量が抑えられて弾道も一段低くなり、曲がりの幅は確実に抑えられそうです。ヘッドは気に入っているけど、どうも出球の方向性が安定しないという人は試してみる価値がありますね。

普段50グラム台の純正シャフトを使っている人は、50グラム台の「569」のRフレックスや、この「474」のR、R2といったフレックスを試すと、面白いと思います。飛距離アップや方向性の向上の可能性が十分にありますから。

画像: 40グラム台の474ではRより柔らかいR2フレックスもラインナップ

40グラム台の474ではRより柔らかいR2フレックスもラインナップ

全体的に、どうやらこのシャフトは「ポテンシャル引き出し型」と言うことができそうです。変えた瞬間にシャフトのしなりで飛距離アップ! というタイプでは正直ないかもしれませんが、振っても曲がりにくく、スピンの少ない抑えた弾道が打ちやすいため、使っているうちにどんどん振れるようになってくる。結果、飛ぶ。そういった効果が期待できるのです。振っても曲がりにくいからといって、「方向性重視シャフト」というわけではないのがこのシャフトのキモではないでしょうか。

どの重量帯にも同じことが言えますので、球が散らばってスコアがまとまらない人、ボールが上がりすぎたり、スピン量が多すぎて飛距離を損している人に、試してもらいたい新製品でした。

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